朗読許可をとるということ

朗読許可をとるということ コラム
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朗読許可をとるということ

朗読の許可をとるメリットとしては、ほとんどのリスクがなくなることと、作者とつながりができるという点が大きい。

逆にデメリットとしては、許可をとるのに手間がかかったり、断られることがあるというものがあります。

作業手順にもよりますが、許可をとってから読んでいるとスケジュールが厳しくなったり、許可を得る前に録り始めて断られてボツというのもある意味デメリットでしょう。

並べて書くとデメリットの方が多いように見えますが、朗読許可は間違いなくとった方が良いです。

というか、とるべきです。

現実問題として、朗読をしようと思った時にネックになるのは、自由に読める話が意外と見つからないということだと思います。

実際に探してみると、以前は連絡必須でなかった【HHS(ホラーホリックスクール)図書館 -百物語蒐集サイト】も規約変更で連絡が必要になっているし、メジャーなところは連絡必須です。

【こわかろう~怪談・不思議・怖い話投稿サイト~】というブログが一応掲載されている作品を自由に読めますが、更新がされている様子がないので、放置されている様子。

ざっと読んだ感じでは、なぜか改行がない作品が多く、そのままでは読みづらいという印象なので、利用者も少ないでしょう。

そのような状況なので、許可をとらないと朗読できないというのが現実だと思います。

よくある勘違い

許可なんてとらなくたっていいじゃん、ネットにアップされたものは自由に使っていいって見たことあるしとか思う人も意外といると思います。

残念ながらそんなわけないです。

よく誰かの謎理論でネットで公開されてるものに著作権はないとか主張している人たちがいますが、それを信じて実行したら訴えられるのは自分です。

勘違いで多いのが私的複製や私的利用。

著作権の例外となっている私的複製というのは、あくまで個人が誰かに見せる目的でなく、自分自身が楽しむために複製すること。

決して収益化してるかどうかや、企業所属じゃない個人勢かどうかではありません。

謎理論の人たちが言うネットに公開してるんだからフリー素材というのがブーメランとして帰ってきて、ネットに他人の作品をアップした時点でリスクです。

次に多い勘違いが引用元を書いておけばセーフ。

実際に引用であればセーフですが、引用には条件があります。

引用元を記載することも条件ですが、その引用が必要かどうかだったり、自分の著作物と明確に分けないといけなかったり、あくまえd引用が主従の従でなければいけません。

前述の謎理論の人たちは、引用の説明にある公表された著作物は,引用して利用することができるという部分だけを勝手に拡大解釈しているだけです。

だったら、2ちゃんのスレ系なら平気でしょと思うかもしれませんが、必ずしもセーフとは限りません。

どのレスを拾うか等でおもしろさが変わったりするので、まとめサイト等から読んだ場合、編集著作物になっている可能性があります。

そうは言っても、著作権法は親告罪だから大丈夫でしょっていうのも、半分不正解です。

条件によっては非親告罪になっていますし、あくまで刑法的な話であって、YouTube等に動画としてアップしていた場合、著作権侵害で動画削除や、最悪BANもあり得ます。

そうなっては動画を作った時間が無駄になりますし、収益がなくなる可能性もあるので、リスクにしかなりません。

朗読許可をとることの副次効果

逆に朗読の許可をとろうとした場合、手間はかかるし、断られる可能性もありますが、少なくとも訴えられるような状況にはほとんどなりません。

それだけでも作業が無駄になるリスクが減るので、断られる可能性をふまえても充分にメリットだと思います。

他にも作者に許可をとるということはつながるチャンスなわけで、その時点では朗読許可を断られたとしても、うまく関係を続けることができれば、次につながる可能性もあります。

ウェルカムな作家であれば、もしかしたら朗読した動画を紹介してくれたり、RTしてくれる可能性も。

極端な例ですし、ある程度の実績は必要になりますが、136さんのように自分の話を朗読して欲しいとリクエストされたり、場合によっては自分をイメージした作品を書いてくれたりなんてことも耳にします。

まあ、そこまで来たら一流の仲間入りしてますけどね。

意外と自分の作品を読んで欲しいという作家は多いので、礼儀正しい連絡さえすれば許可をもらうのも難しくないと思います。

ただ、作家もそれで収入を得ていたりするので、有料で読める話を読もうとしたり、仮に自分の実績が高く、作家が新人だったとしても、読んでやるという態度は絶対にやめましょう。

そういうことをすると間違いなく嫌われますし、誰に伝わるかもわかりません。

特に後者のような上からな態度は高確率で晒されるので、読ませていただくくらいの気持ちで、作家や作品をリスペクトしましょう。

もし、読みたい作品があるのなら、普段から作家にリプを送るとかして、良い関係を築いておくというのもいいんではないでしょうか。

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