心霊系YouTuberが収益化するなら考えた方がいいこと
最近、心霊系YouTuberのあり方について、騒々しい感じになっていますが、その中で気になったことを自分の視点で語っていきます。
動画や地図を紹介している立場なので、スポット巡り自体を批判するつもりはまったくありませんが、趣味ならともかく、収益化等のビジネスとして考えているなら、頭の隅にでも一意見として入れていただければと思います。
毒素が強いです。
今後、心霊系YouTuberの収益化が厳しくなるシステム的な理由
これ、最近よく語られていますが、すぐではないとしても、今後間違いなく厳しくなります。
現在、YouTubeはGoogleの傘下であり、基本的に広告収入がメインの収入源。
そのため、広告掲載に適さない動画は排除されていってるんですが、ホラー系コンテンツは広告掲載に適していません。
Googleで検索をすると、検索上位に広告が表示されていると思いますが、どんなキーワードだといくらくらいで表示できるとかを調べられるサイトで見ると、キーワードとして心霊は除外されているようです。
仮にチャンネルが収益化したとしても、企業からしたら客が見込めないのに広告費を払いたくはないでしょう。
一応、配信者としての収入源としては、YouTubeを介してではないいわゆる案件と、スパチャ、メンバーシップがありますが、どれもハードルが高いです。
元からのところもありますが、最近、グッズ販売等で別収入を模索するところが出てきているのも、なんとか収益を上げる方法を考えているんでしょうね。
心霊系YouTuberの違法性によるリスク
去年一気に増えた心霊スポット巡り、廃墟巡り系のチャンネルも落ち着いてきて、ある程度の階層はあるものの、生き残った人たちと、消えていった人たちに分かれてきましたね。
上位は配信すれば次の配信までに数万再生、スパチャも合計で万単位にはなっていると思います。
さすがに多人数グループや、事務所所属だったり、スタッフがいたりすると、さすがに月1ではビジネスとして成り立たないでしょうけど。
特に最近はプレミアムの機能やアドブロック系のアプリ等で広告見られてないでしょうから。
そうなってくると、やっぱり生き残ろうと演出という名のやらせ、過剰な演出、ショッキングなスポットにするためのデマ、違法な侵入等してくるチャンネルも出てくるんですよね。
そういうチャンネルが目立ってきたら、そのコンテンツ界隈は実はすでに終わっているんですけどね。
演出という名のやらせ
個人的には面白くするための演出はあっていいと思っています。
たまに過剰なまでに、演出はやらせだからダメだという人もいますが、それは違うんじゃないでしょうか。
もちろん、嘘はダメです。
しかし、演出=嘘というのは乱暴過ぎる。
たとえば、『感動の実話』というキャッチフレーズの作品があって、エンディングが事実とは違って美談になっていたとします。
もちろん、理由はその方が観客にウケるからとして。
どう考えても演出ですが、やらせでしょうか?
また、配信でよくいる〇〇に女性がいますとか、××から声がするってチャットしている人たちはどうなるんでしょう。
結果的に他人を騙している状況を生んでいますが、問題発言なんでしょうか?
自分は違うんじゃないかと考えます。
とはいえ、YouTube的にはいつ不適切動画のくくりに入れられるかわからないので、演出とはいえ、誤解を生ませるための演出は避けるべきだと思います。
過剰な演出
昔でいう【ジャッカス】のような過激なイタズラ動画、日本でも一時期悪目立ちした迷惑系YouTuberみたいなのって、結局需要があって過激になっていくんですよね。
心霊系YouTuberに対しても、何も映ってないのはボツにしろだとか、もっと更新しろとかいう輩がいますが、無視すべきです。、
よく撮れ高足りないとか謎の上から目線で言ってくるのいますが、すし屋に入ってシャリの量がさあって言ってるようなものなので、自分の主張通りにしたいなら自分で作れというだけのこと。
同意したなら変えればいいけど、そうでなければ無駄にハードルが上がるだけです。
そういうのに従っていたら、いきつく先はトラブルしかありません。
去年も海外の話ですが、ドッキリ企画を通行人にしかけようとして、肉切り包丁を持って襲いかかった結果、射殺とかありました。
日本でもアウトローものを配信するためにヤラセで動画を撮影、配信していたチャンネルが排除されてましたし。
心霊系で言えば、より過激なことを求められた結果、法律に触れてしまったなんてことも起こり得ると思います。
前述のアウトローものはやらせが問題だったようですが、場合によっては半グレや暴力団といった反社会組織に資金が流れるという構造も生まれかねません。
心霊系の場合は撮影許可を得るのに金銭のやりとりしたら、実は反社会組織だったとかだと目も当てられませんし。
ショッキングなスポットにするためのデマ
これ、最近本当に多いですが、ネットの情報をあえて鵜呑みにしているという部分もあるものの、不正確な情報が多い。
例えば、某神社の首吊りとか、トンネル系スポットで多い人柱が埋められているとか、廃墟群での精神異常者によるみな殺し事件とか。
特に廃墟となっていたとしても、所有者がいて、売却しようとしているかもしれず、そのデマによって心理的瑕疵物件を疑われて、価値が下がる可能性もあります。
そういうことを考えたら、事実ではないことは配慮すべきではないでしょうか?
ちなみに心霊スポットではない場所を心霊スポットと表現するのは不謹慎という事例があるので、地味に収益化はがされるリスクがあります。
違法な侵入等の犯罪
現状ではネットの情報や、動画での説明を見て信じ込んでる人たちが増えてますが、心霊系YouTuberって犯罪を犯してしまっている人少なくないです。
本来の手続きとして、廃墟にいくには管理者に許可をとる必要があります。
調べる能力があるか、ないかはまったく別の話です。
例えば、あなたが学生で住民票を移さずに学校の近くに住んでいて、夏休みに帰省している間に他人に家に入られました。
入った人物は何も盗んでないし、部屋に入って撮影しただけ。
調べてはみたけど、誰が住んでるかわからなかったって主張しています。
その相手、許しますか?
実際、実家の両親が亡くなったけど、すでに別の地域に家族と一緒に住んでいて、実家が廃墟化しているという家庭もいまでは少なくないです。
そういう事情はわからないので、不気味な雰囲気だからと入ったり、下手すれば荒らす人までいるのが現状。
ただ、これ立派な建造物侵入罪です。
現行犯でないと逮捕されないと言っている人もいるようですが、現行犯だと即逮捕なだけで、住居侵入罪も建造物侵入罪も後日逮捕が普通にあります。
訴えられるかどうかの運ゲーと、時効の問題があるだけです。
訴えられなければ、現行犯でも逮捕されないことがあるので、その辺りを良くとらえてしまっているのでしょう。
ちなみに住居侵入罪、建造物侵入罪の時効は3年ですが、何かを持ち帰ったりしていたら窃盗になり、時効が7年になる可能性も。
また、実際に侵入していなくても、故意に侵入しようとしていたら、未遂罪があるので、訴えられたら処罰されます。
現実的な話、現状では武尊神社のような状況でなければ、なかなか訴えるところまではいかないでしょうが、それも約束された話ではありません。
あまりにも迷惑な訪問者が増えた結果、封鎖や警告を強めたスポットも増えてきているという流れもあります。
犯罪として検挙されるようになった場合、当然収益化もはがされることになると思いますし、今後YouTubeに確認を求められるのではという噂も。
正直、トンネルや公共スペースだけでビジネスとして成り立つとは思えないので、ちゃんと許可をとるとか、なんらかの対策は考えておくべきでしょう。
コメント