花魁淵
花魁淵は山梨にある滝で、おいらん淵、オイラン淵と表記されることが多い史跡。
地元では銚子滝と呼ばれていて、花魁淵という呼び名は五十人淵、五十五人淵と同様に俗称。
武田の隠し金山の秘密を守るため、工事に従事した者たちをみな殺しにすると決め、宴で相手をさせていた55人の遊女もろとも宴台を落として殺したというのが由来というのが主流な説。
もう一つの説が足手まといだった坊主と遊女55人を殺害したというもの。
ただし、この時点では五十人淵、五十五人淵であり、花魁淵ではなく、場所も現在花魁淵と呼ばれている場所ではない。
花魁淵と呼ばれるようになったのは、どうやら明治に入って水源地を作るために訪れた人物が、淵を見ておいらんが化粧して夜店の前に出ているようと形容したのが原因っぽい。
多分、伝説として語られている55人の遊女を殺した話と、その言葉が紐づけされ、花魁淵となり、由来も統合されてしまったんでしょうね。
実際、いま花魁淵と呼ばれる場所よりも藤尾橋の付近というのが事実とされていて、慰霊碑がいまの花魁淵にあるのは移転したため。
また、下流にある丹波山村には引き上げた遊女たちの供養のために55体の木像があるんですが、水害で失われたため、現在あるのは昭和末期に再建されたものになっています。
そんな由来のある場所なので、やはり遊女関連の怪異が多く、夜に訪れると遊女の霊が現われ、手招きをするとか、米軍が飛行中に遭遇したなんていうものまで。
また、歌声が聴こえるという噂もあります。
ただし、花魁淵は現在土砂崩れ等を理由に明確に立入禁止となっており、本来の藤尾橋の方も立入禁止となっています。
昨今、明確に立入禁止となっている表記されている場合は逮捕されるケースも出てきているので、肝試し気分で訪れる場所ではないでしょう。
過去の動画で楽しみましょう。
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