青の洞門
大分県中津市本耶馬渓町樋田にあるトンネル。
旅の途中で難所で生命を落とす人々を見た禅海和尚が托鉢で集めたお金を資金にして、石工たちを雇い、手掘りで開通させたという逸話があります。
第一期工事の完成後、通行人から通行料をとっていたそうで、日本初の有料道路とも言われているんだとか。
作り話のような逸話ですが、実際に手掘りだった証のようにノミの跡が残っています。
名前の由来は水辺とかいうわけではなく、周囲の青地区という名前が由来。
順序が逆ですが、青をアピールするために春に水色の花が咲くネモフィラが植えられています。
そんな観光地として楽しめる青の洞門ですが、日が落ちると心霊スポットとしての噂が。
禅海和尚がトンネルを掘るまでは、羅漢寺への参拝には難所を通るしかなく、たくさんの人たちが転落したんだそう。
転宅した人々の未練が残っており、暗くなった時間にトンネルを通るとうめき声が聴こえるとか、写真を撮ると何かが映ると噂されています。
中には禅海和尚の槌の音が聴こえるというものもありますが、別に和尚は非業の死を遂げたり、トンネルが完成せず、無念だったなんてことはないので、それは眉唾でしょう。
そもそも、なんで槌の音で和尚のものとわかるのかとってなりますし。
うめき声は風かもという怪異を否定する説があるのはちょっと珍しい印象を受けました。
確かに手掘りのトンネルとか、昼と夜で雰囲気が変われば、不気味だろうなと思います。
近くに廃墟があるらしいのですが、そちらは入ると気分が悪くなるらしいので、そちらの方があぶない場所なのかもしれませんね。
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