雄別炭鉱病院
北海道にある雄別は炭鉱で栄えた町で、石炭の産出量は国内トップクラスでした。
その反面、事故も多く、戦争による経営難をかいくぐりながらも、会社は何度も合併や分離を繰り返していた様子。
実際に死傷者が出てしまった会社あるあるですね。
事故はガス爆発が多かったようですが、他にも水害や落盤も起きていて、茂尻炭鉱で起きた大規模なガス爆発を転機にエネルギー資源が石炭から石油へと変わっていきます。
鉄道が敷かれ、学校や映画館ができるまでに栄えた雄別も経営が苦しくなり、やがては閉山。
いまでは近代化産業遺産に指定されてはいるものの、人が住んでいない森林地域として、観光スポットとなっています。
ただ、観光スポットと言っても、50年放置されている建造物が多いので、ガイドのような人と一緒に行った方がいいでしょう。
というか、雄別周辺は国有林なので、入林許可がいるし、ヒグマとか出るようですし、無人地域なので当然ながら携帯電話は圏外です。
そんな事故の多かった雄別なので、やはり心霊スポットとして語られることが多く、特に雄別炭鉱病院跡地では様々な噂が。
都市伝説レベルの話がほとんどなので、真偽は不明ですが、圏外なのに電話が鳴ったり、昼間なのに真っ暗で見通せないとか言われています。
ある心霊番組ではなぜか見つからない地下の霊安室という噂を検証したところ、結局見つけられなかったんだとか。
旅館なんかもそうですが、病院って割と建て増ししてることが多く、迷路みたいな構造になっていたりもするので、たどり着けなかっただけにも思えますけどね。
ちなみに他の患者や見舞い客の目に触れないように等の理由で、特殊なルートが作られていることもあります。
実際に死傷者がたくさん出た地域ですし、ゴーストタウンではあるので肝試ししたくなる気持ちはわからないでもないですが、いろんな意味でリスクが高いですし、人の思いが残されている場所なので、そっとしておいてあげて欲しいスポットですね。
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