ホテルセリーヌ
長野県にあるモーテル型の廃ラブホテル。
モーテルなので、すぐそばを車が通っていて、日中に訪れると普通に車の音が聴こえます。
地元の人たちはともかく、外見的にはただの潰れたラブホテルのため、心霊スポットとしての怖さはありません。
しかし、このホテルセリーヌは昔から有名な廃墟で、その中にあるものを知っていると、夜中に訪れるとかなり気味の悪い場所だったりします。
このホテル、普通に考えたら何もないんですが、中に異質なものがあり、そのせいで有名になりました。
それは裸の妊婦の絵とモノローグのような文章。
中に入って実際に絵を見た人は、廃墟に描かれた妊婦の絵という異様な光景と、文章の不快さに気味悪さを感じるはず。
三条友美の絵を劣化させたような画風で描かれた妊婦の絵で、確認したわけではないので確信はないですが、初期は妊婦が相手を募集するメッセージと電話番号だったと思います。
それが徐々に増えていったらしく、同一人物と思われる絵柄と文章で妊婦の絵が増えていきました。
内容的には様々なんですが、たいていは誰のこどもかわからないこどもが多い。
3人の男たちに乱交されてできたとか、義父のこどもとか。
ホテルで乱暴された女性が自殺したという噂もありますが、内容的に絵に添えられた文章と似ているので、絵が先で噂は後づけなんでしょう。
もっとも、絵や文章は別人に書き足された形跡があるので、元々はただのエロ絵と文章で、書き足された絵や文章によって徐々にグロっぽく感じるようになっただけという印象。
どうやら絵は連作ではなく、それぞれ別人という設定のようですが、絵柄が同じために書き足された内容含め、同一人物の死ぬまでの展開を想像してしまいます。
なんとなく死んだ人が腐っていく姿を描いた九相図を思い浮かべました。
ただ、話題になった廃墟にYouTubeに限らず、動画配信者が行くようになってからは、入れるとわかった人たちに荒らされる傾向がどのスポットでも増えています。
そのため、絵に落書きをしたり、消されたり、どうやら切り取って持ち帰られたりもしているようです。
ちなみに不気味と言われている般若の絵は、栃木県の刺青師がブルースカイに貼ったものと似ているので、ただの来たアピールでしょう。
最近では妊婦の絵を10枚連続で撮影すると怪異が起こるという噂があるらしく、ゾゾゾでは最後の絵を撮影したところ、歌声のようなものが聴こえるという展開がありました。
これも、もしかしたら絵が本来は10あり、すべてを撮ると怪異が起こるという学校の七不思議みたいなものを考えたのかもしれませんが、切り取られているため、揃うことはないんでしょうね。
他にもホームレスが駐車場で焼き殺されたというものや、オーナー夫妻の部屋で写真を見つけると帰れなくなるなんてものも。
クロシロチャンネルでは音が聴こえたり、扉が勝手にしまったり、開かなくなったりするという現象が起こっていました。
ただ、この廃ホテルは建付けがかなり悪くなっているのと、どうやらネズミのような小動物がいるので、物音はそれらが原因でしょう。
扉が勝手に閉まるのは部屋からの風とは限らないので、建物全体の空圧だと思われます。
ちなみに自分の家も扉が勝手に閉まったりします。
とはいえ、実際に勝手に閉まる上、場合によっては閉じ込められるのは、本当に怖いと思います。
万が一、肝だめし気分や配信のためにひとりで行った際に閉じ込められたら出られなくなるので、そういう意味では行きやすいけど安全なスポットではないかも。
また、絵のそばに書かれている電話番号はいたずらで書き足されたものもあり、つながってしまうものもあるので、迷惑がかかりますからやめましょう。
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