【屍憶 SHIOKU】
TVプロデューサーのハウは仕事も順調で、美しい恋人イーハンとの結婚も控えていた。
彼は視聴者の関心を引く番組を試み、“冥婚”といわれる死者との婚儀の風習を取材していた。
そんなある日、ハウは公園をジョギング中に奇妙な赤い封筒を拾う・・。
その後、夜中に悪夢にうなされるようになり、番組で知りあった霊媒師に相談する。
霊媒師はハウが何者かに憑りつかれていることを感じ、彼の前世を追跡する事を薦める・・・。
シネマトゥデイより。
冥婚を描いたホラー作品。
冥婚というのは乱暴に説明すると、生者と死者を結婚させる風習で、いくつかの呼び方があり、日本では死後結婚とか、死後婚という呼び方の方が知られてるかもしれません。
基本的には亡くなったものの魂がとどまっているうちに婚礼を上げ、夫婦とした上で死後の世界に送り出すという考え。
大体が結婚するはずが何らかの理由で亡くなってしまったり、未婚で亡くなった人物のために同時期に亡くなった異性と結婚させるようです。
ただ、中には過激な考えのものがいて、冥婚させるために相手を殺すことも。
本作もそういった過激な冥婚をさせようとするシーンから始まります。
TVプロデューサーのハウは、恋人のイーハンとの結婚を控える中、冥婚の取材中。
そんな中、ジョギング中にご祝儀や選別を入れる赤い封筒を見つけます。
日本で言えばのし袋ですね。
不思議に思って赤い封筒を手に取ると、浮浪者のような男が声をかけてきたため、相手をしていると手に取ったはずの封筒がなくなっています。
冥婚の取材をした先生には、最近変わったことがなかったかと確認されるし、変な雰囲気に。
一方、16歳の誕生日を迎えたインインという女子高生は、霊を見るように。
インインの家系は霊が見えるものが出るらしく、母親は見えなかったが、祖母は見えたらしい。
顔の潰れた犬が見えたり、プールで溺れさせられそうになったり、踏んだり蹴ったり。
女の霊につきまとわれたりし始めます。
ハウが先生に相談すると、ハウには生まれた時から女の霊が憑いていて、その原因は前世に関係しているとこんこと。
先生の言葉を手掛かりに、生まれ年に起きた交通事故の被害者が自分そっくりだと知ったハウは現地へと向かうという展開。
グロいシーンもほぼないし、普通に面白いと思いましたが、ちょっとわかりづらいかも。
ストーリーの大筋についてはなんとなくわかると思いますが、どういうことってなる人も割といそう。
ネタバレになるので書けませんが、ハウとインインの関係がわかるまで、なんで女の霊がインインに近づくのかとか謎だと思います。
他にも説明されればそういうことかとなるけど、言われるまで意味が分からないシーンがちらほら。
細かい情報提示もされているんですが、特に顔の区別が苦手な人は?ってなるんじゃないかと。
最後まで見れば、あのシーンってそういうことなのかってなるとは思うんですけどね。
とりあえず、
冥婚を描いた作品って、霊より人間の方が怖い
と思う。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(アマプラで無料で見る分には不満はないはず。)
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