【死国】

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10数年ぶりに帰省した明神比奈子は、小学生の頃に親友だった日浦莎代里が事故死していたことを知った。だが莎代里の母親・照子は、莎代里がじきに戻ると告げる。やがて比奈子は、四国にまつわる秘密を目の当たりにする……。

allcinema ONLINEより。

劇場公開当時は【リング2】と同時上映だった作品。坂東眞砂子原作の映像化ですが、栗山千明のデビュー作ということ以外、何のおすすめポイントもない映画。

坂東眞砂子自身、童話作家、フリーライターから一般小説家に転身した作品な上、設定がおかしいので観た人に誤解を植えつけた最悪な作品でもあります。

四国八十八箇所のお遍路のを順路とは逆に巡る『逆打ち』を、死者を蘇らせるための禁断の儀式として描いているのですが、そんな事はありません。

むしろ、いまだにお遍路を続けている弘法大師に出会えると考えられているので、ご利益が3倍もあると言われてさえいます。閏(うるう)年に行うと、2倍だそうです。

それにしても2倍とか3倍とか、ご利益に対する倍率ってなんなんでしょうね。ちなみに閏年に逆打ちすると6倍のご利益です。

しかも、女の情念と三角関係をメインに据えたため、蘇るのが莎代里だけになってしまい、大量の死者が蘇り、死者の楽園になるという恐怖もありません。

【西の魔女が死んだ】の長崎俊一監督なので、雰囲気自体は古風な日本の土着信仰的な怖さはなんとなく伝わってきます。

でも、そんな映画の怖さより、

坂東眞砂子自身の思想の方が怖い

んですけどね。

坂東眞砂子は2006年に雌猫が交尾して子供を産む喜びは奪わないけど、坂東自身が育てられないから、産まれたらすぐに母猫から引き離して崖から落として殺すとか言い出す人なので。

海外で生活していることもあって、当時、かなり話題になり、当時の環境省大臣にまで残念と言われる大事になってました。

もし、これが現在のようにブログやTwitterがあったら、もっと大変だったんでしょうけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★
(栗山千明の存在感はなかなかですが、意外と出番少ないんですよね)

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