【ミラーズ】

同僚を誤って射殺し、停職処分になって以来、アルコールにおぼれ、妻のエイミー（ポーラ・パットン）や子どもからも見放されている元警官のベン（キーファー・サザーランド）。

妹アンジェラ（エイミー・スマート）のアパートに寝泊りする彼は、火災に遭ったデパートの夜警の仕事中、鏡に触れたことから不可解な現象に襲われ始める。

シネマトゥデイより。

韓国のホラー【Mirror 鏡の中】を【ハイテンション】【ヒルズ・ハブ・アイズ】のアレクサンドル・アジャがリメイクした作品。

大オチは想像したまんまだったので、衝撃の結末的なことはありませんでした。

ただ、その過程や原因が予想の斜め上気味な感じだったので、意外に楽しめました。

特にある老いたシスターがベンの頼みを断るところ。「え？　そこで断るの？」って。普通、シスターとか聖職者なら助けるって答えるところだろうって驚きました。

ただ、この映画の見所は鏡に映った違う映像のみ。鏡に映った人物の動きや表情が、本人のものと変わり、すごく悪意に満ちた雰囲気に変わります。

たまに、後にベンがとる対処方法を考えると、『それ、おかしくない？』という展開もあるんですが、それを含めて

あまりの気持ち悪さに同じ目にあいたくない

という意味で怖い。

特に不条理度が一番高いベンの妹の死に様は、作中最高の見せ場な上、もっとも気持ちが悪いので、矛盾すら気にならなくなります。おかげでそれ以降の鏡に対する恐怖が持続します。

もっとも、その矛盾自体、ベンの対処が正しかったのかにも寄るんですけどね。

オススメ度（１０段階）……★★★★★★★
（すごい知りたい疑問があるけど、ネタバレするので書けないジレンマ（苦笑））

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