【ミート・オブ・ザ・デッド】

怪物に成り果てて凶暴化した住民と恋人から追われるヘレナは、自分自身と武器だけを頼りに危機的状況から脱しようとするが…。

「キネマ旬報社」データベースより。

評価が難しい作品。正直、感想書くにしても、良くも書けるし、悪くも書ける。でも、読んだ人が共感するかというと、また微妙という困るタイプ。

アイルランドの牧歌的な風景を舞台に、狂牛病が変異したウイルスによって牛が凶暴化、人にも感染というちょっと変わったウイルス系。

どうやら感染手段は噛み付かれたらではなく、怪我させられたらということらしいですが、個人差があったり、ご都合的な部分が多いため、真相は不明です。

現実的な話をすれば、低予算が理由なんでしょうが、アイルランドの田舎が舞台なせいもあるのか、昨今の誰でも彼でも銃持って反撃というスタイルにならないのは面白い。

ヒロインにいたっては

ハイヒールがメインの武器。

ヒロイン側の武器はそんな貧弱ぶりなのに、序盤で感染した彼氏なんて、どこで拾ったのかわからないツルハシを武器に襲い掛かってくる始末。

ただ、このヒロイン意外にエグい性格しているのか、やたらと眼を狙います。恋人だった男の眼を掃除機で吸い出したり、襲ってきた感染者の眼を突き刺したり、どれだけ眼に執着しているのかと。

ちなみに最強の武器は、途中合流する男の持つスコップです。いろんな用途に使えます。

その後の展開は比較的王道で、サバイバルで生き残りそうなタイプ、子供、頑固な感じの老夫婦と合流して、救助ポイントを目指すという展開。

にもかかわらず、登場人物たちがそれぞれ予想の斜め上を行く展開のため、よく言えば斬新、悪く言えばメチャクチャに感じます。

感染者が立ったまま、寝るというのも意味がわかりません。そんなシーンにする必要があったのかと。

なんか野球観戦にいったら、ちゃんと野球やってるように見えるんだけど、良く見たらユニフォームが違ったり、ボールやバットが違う競技のもの。それなのに野球が続いてるというくらい変な感じです。

オススメ度（１０段階）……★★★
（全体的には悪くないけど、オチがひどいのでこの程度で）

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