風鳴村―そこに足を踏み入れてはならない
誰にも言えない秘密を抱え、ベビーシッターとして働くジェニファー。
しかし、雇い主に偽造パスポートがバレてしまい逃げるように飛び出した彼女は、行く当てもなく路上で日々を過ごすことに。
そんなある日、ジェニファーは警察に追われる最中、たまたま通りがかった観光バスツアーに参加者として運良く紛れ込むことに成功する。
世界でも有名なオランダの歴史ある風車巡りを楽しむ乗客と違って、ジェニファーの表情は暗いままだった。
そして突然、バスがエンジントラブルにより動かなくなり、乗客は一夜を車内で過ごすことに。
しかしそこには、ある曰くつきの伝説の風車がひっそりとたたずんでいたのだった。
さらにバスツアーの参加者全員には、ジェニファー同様、誰にも言えないある秘密を抱えていた…。
GEOオンラインより。
【犬鳴村】に便乗したタイトルで、風鳴村という村が出てくるわけではなく、風車絡みのストーリーなので、風鳴村っぽい。
傑作ではないとはいえ、そんなに酷いってほどでもないと思うんですが、個人的に観た順番が悪かったので、適切な評価じゃないと思います。
ちなみにレビュー順=観た順ではないです。
ストーリーは、DV親父を焼き殺したジェニファーは、偽造パスポートがバレ、雇用主を殴りつけ逃亡。
チケットもなしにツアーバスに潜り込む。
ツアー中、ジェニファーがバスを止めるんですが、バスを再発進させようとするもエンスト。
そこは携帯の電波もなく、他の車が通ることもないらしく、近くに民家も見当たらない。
唯一可能性があるのは、存在しないはずの風車だけ。
とりあえず、ジェニファーと元軍人のジャックが行くことになるんですが、ジャックの様子がおかしくなったかと思うと、謎の男に惨殺されます。
ジェニファーは逃げ帰って説明しますが、薬を飲んでいたことから幻覚と決めつけられるはめに。
しかも、バスを停めていた場所が崩れて、バスが湿地に横転。
ツアー一行は風車に頼らざるを得なくなるという展開。
ツアーの参加者たちは最初に死んだジャックを含め、基本的に何かの罪悪感を抱えている人物。
どうやらその罪悪感につけこまれて、幻覚を見せられている間に謎の男に惨殺されるということらしい。
この謎の男は別にツアーメンバーの誰かとか、正体不明というわけではなく、悪魔に魂を売った小麦の製粉業者。
100年前に悪魔に生け贄を捧げることで風車を回し、小麦を精製していたらしく、処刑されたらしい。
悪魔に魂を売っているせいか、殺し方が結構エグい。
足を刈り取ってからの顔面踏み潰しから始まり、いかにもなスラッシャームービーで、作品全体の質としてはともかく、よく考えたら
殺し方のエグさはジェイソンよりエグい
気がします。
さすがに一番まともなのがこどもなのと、東洋人のタカシの霊能バトルはB級らしくて苦笑いでしたが。
最終的なオチもB級らしいオチでしたし。
【犬鳴村】とは方向性も違うし、作品の質もB級としては悪くないので、変に便乗タイトルにする必要なかったんじゃないですかね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(似た話が多いので、続けて被ると驚きが半減するリスクはあります。)
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