ホラー映画への出演が続く女優・原瀬京子はこの日、関わった者たちの悲惨な死や行方不明が後を絶たない“呪われた家”をレポートするテレビの特番にゲスト出演した。
そしてその夜、フィアンセ・将志の車に乗り家路につく京子。
だがその道中、彼の車は首都高速で猫を轢いてしまう。
将志は猫の死体を処理せずに車を発進させるが、その時、車内には不気味な存在が紛れ込んでいた。
その刹那、車は壁に激突して大破。
将志は意識不明の重体に陥り、妊娠していた京子も重傷を負って流産してしまうのだった…。
allcinema ONLINEより。
もう
時系列は気にしたら負け
な領域に突入したと言ってもいいくらいチャプターの順番と、時系列はメチャクチャです。
怖がらせるというか、その演出を使いたいために時空を操れるようにまでなってしまった伽椰子ですが、そこまで出来るなら回りくどいこといらなくないという感じだし。
今回の主役はのりピーこと酒井法子。サブストーリーとして、撮影スタッフと、女子高生の千春がいます。
メインストーリーは酒井法子演じる原瀬京子が、圭介の企画で旧佐伯家を呪われた家として『心霊特番』の撮影をしに行って呪われます。
順番通りだと思って見ているとわかりづらいんですが、オープニングの車のシーンは実際は中盤以降の話で、この撮影をした日の夜の出来事です。
ちなみに、朋香のストーリーと、メイクの恵のストーリーもその日の夜です。
個人的な疑問として、朋香と典孝の死体が2日後に見つかっているはずなんですが、その異常さは全然語られないという謎。
怪談でよくあるネタですが、現実に遭遇したら確実に困惑しそうです。
そんな事態になっていることを知らない京子はホラー映画の撮影に。
その撮影中に叫び声を上げているのが前述の千春で、【呪怨】でいずみの家を訪問したふたりのうちのひとりです。もうひとりの美雪の方は、サイトで呪われた家を調べて行ってしまった結果、奇病にかかり、自殺しています。
美雪の自殺を聞いて以来、千春はおかしな夢を見るようになり、何故か呪われた家と現実を行き来させられるように。
伽椰子は本当に時間を有効活用し過ぎです。千春を襲った際にしっかりと千春の友人宏美をロックオン。次の標的にキープしてました。
この女子高生パート。【呪怨2(Vシネ版)】から続いている話で、シリーズを縦につなぐ役割もあるのかもしれません。メインのストーリーは基本的に全員死亡でつながりようがないので。
結局、ホラー映画を撮影後、病院に行った京子は流産したはずなのに、子供が何故か胎内で育っていると聞かされます。その夜何故か母の亜紀が死亡。
その数日後に圭介が朋香の死亡、スタッフ全員連絡がつかないことを伝えにきて、佐伯家に行かないかと誘います。
しかし、自分も事故に遭い、婚約者は意識不明、母も死んでいる状況なので、関わりたくないと拒絶する京子ですが、家にとある人物が。
結局、旧佐伯家に行くことになるんですが、そこで陣痛を起こし、病院に。
そこから先は怖がるべきなのか、笑うところなのかわからない展開が続き、最後は普通の人には理解不能なオチで終了。
正直、初めのコンセプトである笑ってしまうくらい霊を出すという試みは成功してると思うんですが、本当に笑えてくるのはどうなんだろうという気持ちでいっぱいになります。
ただ、個人的には電気をつけると目の前の至近距離にいるのは本当にビックリしそうです。
シリーズ中でもっとも難解な作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(シリーズ一通り観終わって気になったのが、何故俊雄は全身白なのに、伽椰子は顔だけなんだろうというどうでもいいことでした。)
コメント