母と娘によって執り行なわれる除霊を撮影するため、番組レポーターとして売れっ子タレントのあびる優、岩佐真悠子、入来茉里が現場にやって来る。
そこで彼女たちを待ち受けていたのは、想像以上にすさまじいパワーを持った悪霊だった。
除霊に訪れた霊能者たちが一人、また一人と倒れる中、ついに無敵の霊能力者が除霊に挑み……。
シネマトゥデイより。
個人的に当たりはずれが大き過ぎる白石晃士のフェイクドキュメント。
個人的には映画としてははずれですが、特撮バラエティと思って観ると当たりな気がします。
あびる優、岩佐真悠子、入来茉里がそれぞれ本人役として出てくるのも白石晃士らしい。
母娘の依頼でおっさん霊能者雲水とともにとある一軒家に除霊へと向かうことになった3人のタレントたち。
まずは別の建物に除霊に行くんですが、うまくいかないのか、もっと実力のある霊能者龍玄に協力を頼みます。
作品中の人たちはわからないんですが、除霊に失敗して、娘や入来茉里が悪霊に憑りつかれている様子。
雲水の実力不足もあるんでしょうが、タレントたちが言うことを聞かなさ過ぎるのも問題なんでしょう。
結局、龍玄によって除霊に成功したかに見えるんですが、そこから一気に状況が悪化していきます。
死亡者や、リタイアした人間が出てきた中、龍玄も雲水同様、自分より強力な霊能力者に除霊を託します。
なに? この我は四天王でも最弱。他の四天王にやられるがいい的なノリ。
そんなわけで新たに登場する霊能力者は『NEO』と名乗る俺様霊能者。『NEO』という名前すら、呼び名を聞かれてつけた適当な名前です。
演じているのは、【仮面ライダーオーズ/OOO】のアンクだった三浦涼介。別に【超星艦隊セイザーX】のビートルセイザーでもいいんですが。
最近では【るろうに剣心 京都大火編】で『刀狩の張』とかやってましたね。パッと見、市原隼人に似てる気がしましたけど。
『NEO』の決め言葉は「うるせえっ!」です。タレントたちを余裕で罵倒しながらも、やることはやる男なんですが、とにかく性格が悪過ぎる。
確かに切れ者なんですが、カルト集団に対して相手の使った呪いのアイテムで脅迫とか、観ていてどっちが悪者かわからなくなってくるし。
後半になるに連れ、色々と衝撃的な展開を迎えて、CG等の演出はともかく、なかなか楽しめる作品でした。
俺たちの戦いはこれからだ的なラストは笑えて仕方ないですが。
基本的に怖くないので、どちらかと言えば、特撮ものにツッコミを入れながら、笑って観るというのが正しいスタンスかもしれません。
白石作品ってネットで評価高いことが多いけど、ファン以外には微妙な作品多いと思うんですよね。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(あびる優がいい人過ぎて、どうしても笑ってしまう)
カルト [DVD]
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