【デス・ルーム】

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封印され、行方知れずとなった伝説の恐怖映画『ヒステリア』・・・それが撮影された、通称”死の館”と呼ばれるセットが、まだウルトラ・スタジオの片隅にひっそりと残っている。やがてそのセットに7人の男女が集められた。たった一時間で終わるはずの見学ツアーだったが、彼らは8角形の部屋に監禁されてしまう。脱出が無駄に終わった彼らは、集められた理由を探るうちに、それぞれは世にも恐ろしい体験をしていたという共通点を発見する。そしてそれぞれの体験談を語り出すが・・・果たして、彼らが集められた理由は?そして生き残るのはだれなのか―

公式より。

CSで何度も放送されているので、何回か観ているんですが、いま一つ大筋がわからず、感想が書けなかった作品。

全体的にはスタジオ観覧ツアーに参加した人々が、スタジオの片隅にある家に閉じ込められ、撮影されたホラー映画のように怖い体験談をするというもの。

7人いますが、7つの話ではなく、カップル、夫婦、おっさん、少女の4話。ツアーの案内をしているおっさんは体験談なしなので、実質4人しか語りません。

1話目。手術でオッパイが吸血生物になる話。オーデションに落ちまくりの女性が、セクシーになるために手術を受けたら、本当にセクシーになったが……。

単に乳首が血を吸うだけなので、キラーコンドームが好きな人くらいしか需要がなさそう。怖いというより、シュール。

手術をした医師のところに行って知る真相もバカバカしい。

2話目。日本で不思議な絵に魅せられた女性の話。途中からアニメになったりと、演出がよくわからない。石橋凌や杉本彩が端役で出ててビビります。

というか、杉本彩が演じる婦人警官のバカさ加減にはさすがに呆れるレベル。杉本彩って頭いいのにねえ。

3話目。ちょっとわかりにくかった脚本家のおっさんの話。若い頃、仲の良い監督をしていた親友が突然失踪。残された監督の彼女と、脚本家が良い仲に。すると、今度は彼女が姿を消します。

やがて時間が経ち、監督だった親友が亡くなり、遺品が送られてきて、それにはあるメッセージが添えられていた。

良く言うと余韻を残す終わり方、悪く言えば、尻切れトンボな話。他の作品と比べて、無駄なエロさがない分、まともに思えたけど。

4話目。ゴスっぽい少女の話。もう見た目からして、メンヘラっぽいんですが、よく話をしたものだと思います。

母親の胎内で、なぜかサナダムシと一緒に育ったという少女が、実母がなくなったことで、実母の親友と駆け落ちした父親と住むことに。

当然、折り合いがつかず、限界に達したとき、隠れて一緒に住んでいたサナダムシに助けを求めると……というメチャクチャな作品。

まともなのは脚本家のおっさんの話だけ。あとはもうシュール&エログロなだけの作品たち。

全体のオチとなるラストの大オチも違和感あるし。でも、何が凄いって

部屋が八角形な必要が皆無

という真実。何の意味もありません。8人いるとか、部屋の形に意味があるとか一切ありません。

B級、C級前提のエログロホラーが観たければおすすめですが、それ以外の人たちにはまったく勧められない作品でした。

オススメ度(10段階)……★★★★
(観れないわけではないし)

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