【ワイルドリング 変身する少女】
森の一軒家で“ダディ”という謎の男に監禁され、一歩も外に出ることなく育てられた少女アナ。
彼女が16歳の時ダディが自殺を図り、アナは女性保安官のエレンに保護される。
だが彼女は、普通の少女ではなかった。
町での暮らしをはじめたアナの肉体に現れる、異様な変化。肉しか口にせず、爪や牙が鋭く伸びてゆく。
アナは《ワイルドリング》と呼ばれる、人間の天敵として恐れられている、呪われた血族の末裔だった…。
シネマトゥデイより。
16年間父親に監禁された少女が保護され、保安官姉弟と生活するようになるが、その正体はワイルドリングだったという作品。
一応、ライカンスロープものになるんですかね。
主人公の少女アナは、美人でもないし、ブサイクでもなく、ちょっとかわいいかなくらいで、本当に地味な印象。
そんな彼女が父親しか知らず、外にも出してもらえなかった生活から一変、保安官のエレンと、弟のレイと暮らすことに。
普通の狼少女とかだと言葉が喋れないとかありますが、父親が話を聞かせたりしていたおかげか、普通に会話が可能です。
レイとともに行動するようになり、買い物をしたり、友達のパーティーに行ったりもするように。
ただ、やっぱり普通の人とは違い、素足の方が落ち着くのか、靴を履かなかったり、鹿を追い掛けて走り出したりするように。
変化は身体や感情にも現われ、牙のようなものが生えたり、ツメが鋭くなっていきます。
そして、ある出来事があった後、ワイルドリングを絶滅させようとしているグループに追われるようになるという展開。
正直、おすすめしづらい作品。
飽きずに見れたので、つまらないわけではないと思うんですが、見どころは聞かれても、アナとレイのセックスシーンくらい? という印象。
セックスシーンと言っても、おっぱいが見えるとかいうこともないので、特別エロいということもないんですが。
というより、
期待したシーンがないっていうのが物足りない原因
だと思うんですよね。
【ワイルドリング】というタイトルや、あらすじからイメージすると、少女がなんらかの野獣に変身するシーンを期待するわけですよ。
例えば、【狼男アメリカン】みたいなシーン。
でも、この作品の場合、爪は伸びたし、見えにくいけど牙も生えたんでしょう。
でも、顔は小汚い【アバター】に出てきた原住民という感じ。
リアルなワーキャット期待したら、映画の【キャッツ】みたいな猫人間出てきたよみたいな。
時間配分も何を見せたいのかわからない感じで、特に冒頭の父親がアナに語るシーンが長い。
下手すれば、その段階で飽きてしまって、見るのをやめる人がいるかもしれないレベル。
しかも、この父親、本当に何をしたいのかわからないんですよね。
ワイルドリングのこどもを育てたいだけのロリコンなだけかもしれません。
中盤の普通の暮らしや色々な変化が起きていく辺りはいいんですが、アナがワイルドリングとして追われる展開の部分。
絶滅させようとしているグループがポンコツ過ぎて、アナがすごいのか、グループが弱いのかまるでわかりません。
なんとなくは見れるけど、良かった点をあげるように言われたら困るタイプの作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★
(何か突出したものがあれば、評価が違ったかもしれない。)
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