ガールフレンドのガビに会うため、久しぶりにベルリンに戻ってきたミヒャエル。
彼が、ガビのアパートを訪ねると、彼女は不在で、代わりに中年の配管工が部屋にいた。
ガビのことを尋ねるミヒャエル。しかし配管工の様子がどこかおかしい・・・。
何を聞いても返事はなく、時折獣のような叫び声をあげている。
仕方なくガビの部屋を後にしようとするミヒャエルだったが、次の瞬間、配管工が暴徒化し、側にいた配管工見習いの青年に襲いかかってきた!
この時ベルリンは、殺人ゾンビウィルスが蔓延していたのだ!
シネマトゥデイより。
タイトルにオブ・ザ・デッドとついてますが、ゾンビではないんじゃないかと思います。
公式的にはゾンビとなっているようですが、ウイルス系のパニックホラー。
ゾンビじゃないと感じるのは、どうやら死んだわけじゃなく、ウイルスに感染して、アドレナリンが出ると、狂暴になるということのため。
まあ、死んでないとは言っても白目剥いて襲いかかってくるし、社会が壊滅しているため、治療されることがないので、脅威としてはゾンビと変わらないんですけどね。
何故か狂暴になったら人を食うし。
ストーリーは
空気を読めない主人公ミシェル
が一方的に別れられた恋人ガービに鍵を返すため、わざわざベルリンへ来るところから始まります。念のため補足しておくと、あらすじではミヒャエルとガビですが、配信されている動画では、ミシェルとガービでした。
円満に別れたならともかく、遠距離で別れた彼女にアポなしで未練タラタラの彼氏が訪れるって割とホラー。
しかし、アパートのガビの部屋に行くと、ガービの姿はなく、謎の男が明らかに不審な様子で暴れてます。
それでも空気の読めないミシェルは、話の通じない相手が暴れているのを横目に部屋に入っていく始末。
その後、謎の男に襲われているところへ若い青年がやってきて、暴れる男を外に締め出すことに成功。
暴れていたのは青年の上司だったらしいんですが、どうして感染してるのかわかりませんでした。
結局、ガービの部屋に立てこもるんですが、アパートには数人の住人がまばらにいるだけで、外では感染者が動きを感じる度にもうダッシュしています。
あまりにも急なことだったため、食料もほとんどなく、絶望的な状況。そもそも鍵を返すはずのガービも見つかりません。
青年の話だと、ミシェルが来る直前に出ていったとのこと。
ミシェルと青年は協力し合いながら、アパートを移動するんですが、展開が割と独特で面白いんですよね。
隣の部屋に移動する際の方法なんて、他の映画では見た覚えがありません。
ジャケットのような緊迫感のあるシーンはないですが、一般人が感染者を倒す手段もなく、逃げ回る展開なのがリアルです。
また、普通はヒロインと逃げ回るのが一般的なのに対し、ほとんど青年と一緒だったりと、他にもベタな展開とはズレてる辺り、独特なので意外と楽しめます。
グロいシーンもほとんどないので、スプラッタ―系ゾンビものが苦手な人でも見れると思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(不憫な主人公が逃げ回るパニックもの自体珍しいかも。)
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