鏡の世界にさらわれてしまった女性教師と6人の小学生が、恐怖体験を味わう。
allcinema ONLINEより。
学校を舞台にした子供向けホラー映画で、シリーズ3作目で趣が変わって、古臭い日本の校舎ではなくなりました。
監督が唯一平山秀幸ではなく、金子修介に。ちょっとムラッ気のある監督ですが、この作品に関しては良い方の金子作品だと思います。
前作に引き続き、西田尚美と前田亜季が登場しますが、やはり別人。一応、ちょい役で野村宏伸も出演していました。
ストーリーは、西田演じる教師の八橋が、図工室で鏡を見つけ、飾ります。
その鏡というのが、実は20年前に亡くなった少年の霊が憑りついている鏡だったという話。
八橋が鏡を見つけたことを知った良、繭子、茜、真琴の4人が夜の学校に忍び込み、良の母親が再婚する男の連れ子である悟と由香が良を追って学校に。
そして、学校に残っていた八橋を含め、みんな鏡の中に取り込まれてしまいます。
鏡の世界では文字等が反転しているだけでなく、怪物やゾンビ等が出てきて、7人を次々襲ってくるんですが、前2作と比べて恐いです。
怖いではなく、恐い。
良に首を折られたことのある人体模型が首を折ってやると迫って来たり、顔のない人たちが刃物を持って顔を欲しいと襲ってきたりと、襲い方が直接的過ぎます、
特に安心しているところに知っている人物が突然顔を欲しいと豹変して襲ってくる辺りは、純粋な子供にとってはトラウマものかもしれません。
印象としては、【ミラーズ】の世界で【サイレントヒル】しているというのが近いかも。
ちなみにビックリすることに、良の母親役で黒木瞳が出ているんですよね。この作品、作品のレベルとかけ離れたベテランが地味に出演しているのも大人にとっては面白いところ。
特にオープニングのアバンにあたるシーンはその割合が高く、1作目は笹野高史、2作目は作品中にも出ている岸田今日子、3作目では津川雅彦とか、凄い面子だと思います。
笹野高史は現在も、前田亜季と黒木瞳は当時所属していたので、津川の事務所グランパパプロダクションの流れなのかもしれませんけどね。
そんなこんなで襲われながら、話は進むんですが、タイチの霊がみんなの前に姿を現わす辺りからグダグダに。
そこまでは子供向けながらも面白かったのが、急激につまらなくなったと感じるレベルです。
反発していた再婚同士の連れ子同士が認め合うという展開があるだけ、まだ救いがありますけどね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(由香のキャラクターが軽くイライラします。)
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