THE JUON -呪怨- ディレクターズ・カットコレクターズ・エディション [DVD]
東京の国際大学に通うカレン(サラ・ミシェル・ゲラー)は、授業の一環の訪問介護でエマ(グレイス・ザブリスキー)という女性を訪ねる。
そこでカレンは、放心状態のエマに出会う。その時、2階から不気味な物音が……。
シネマトゥデイより。
多分邦画ホラーにおいては五指に入ると思う【呪怨】を再構成した形のリメイク作品。ちょっと珍しいのが同じ監督が撮っているにも関わらず、資本が違う関係上、製作国がアメリカになっているという変わり種。
しかも、普通に考えれば欧米向けにシフトするように設定を置き換えるところをそのまま日本で撮影。例の『家』も同じハウススタジオを使っています。
ただ、そうなってくると俳優陣が変わっていることが恐怖心を半減させてしまっていることも確か。
決して怖くないとか、チープになっているわけではなく、本来ならオリジナル版と同じレベルの恐怖心は与えられる出来だったはず。
にも関わらず、怖さが半減するのは邦画ホラー特有のイメージ出来てしまう恐怖が、俳優が欧米人なことで中途半端だと感じてしまうためだと思います。
逆に欧米ホラーとして観ると、
舞台が日本であることに違和感が。
これがまた山奥の小屋とか、オリエンタルな雰囲気の舞台であれば、東洋の理解不能な状況で襲ってくる理不尽という恐怖ならまた別なんでしょうけどね。
もっとも、この辺りは好みの問題もあるので、精神的にくるホラーが苦手な人にはちょうどいい怖さかも。
ちなみにオリジナル版とアメリカ版では設定がやや変わっていて、『白塗りパンツの男の子』俊雄は押入れに隠れているまま、伽椰子に連れて行かれた設定から、父の剛雄に風呂場で溺死させられて押入れに入れられたことになっています。
また、伽椰子の想い人が小林からピーターに変わった上、殺されてしまったり。他にもアメリカ版では後に伽椰子の妹が出てきたり、パラレルシリーズと思った方がいいかもしれません。
基本、オリジナルとアメリカ版で恐怖演出は同じなので、恐怖心は半減しますが、見比べてみると面白いですよ。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(酷評されること多いけど、平均的なホラーよりは良い作品)
コメント
映画館で観ましたが、
やっぱり日本版のほうが怖いですよね。
アメリカ版はスケールが大きくなっただけのように感じました(-ω-)
私は、映画館で見ました~~
こういう霊のたたりに関しては日本や東洋の映画のほうが怖いです!!
まぁ、それでも映画館ではびくっと驚いたりしていましたが~
>あいみさん
コメントありがとうございます。
やっぱり日本人には日本人の俳優で撮った
方が感情移入しやすいから怖いですよね。
特にこういう不条理ホラーは、すぐ隣にある
恐怖の方がぞっとします。
>Arinkoさん
いつもコメントありがとうございます。
実際問題、家から謎の外人の例が出てきて
恨み言言われても、意味わからないですからね。
特に欧米の恐怖って基本的に直接的な危害が
多いから、ホラーというよりバイオレンス
アクションだし。
>enta_mattariさん
そうなんですよね。
力でねじ伏せる感じというか、精神的に追い詰めたりったいうの似合わないんですよね~~(笑)
でも、その割には、この映画は面白かったです~
ぶっちゃけ、人生でも1、2を争う怖さでしたが、日本版映画のほうが恐いという意見も…
もう呪怨は卒業したかったのですが、こりゃ日本映画もいっちゃいますか~
しかし、この映画見て平気な人って、凄い…
>Arinkoさん
逆にモンスターホラーなら欧米の方が
面白くなるので、一長一短ですね。
>明智くんさん
コメントありがとうございます。
平気な人は結構いそうですが、それも
あの清水崇の濁点のついた「ああああ」
みたいな声だからこそな気もします。