最初のテープが保存されている部屋の場面は、【X-ファイル】等で使われたアーカイブのパロディという説が多く、人によっては【レイダース】のイメージらしいです。
継続捜査物や、秘密の組織のアーカイブでよく使われる手法なので、取り立てて説明するほどのことでもないですね。
『完パケ』でやたらと映る『アンビリバボー』は監督の長江俊和も参加しています。
お台場でレポート開始する部分では、UFOらしきものが飛んでいます。橋を映しているように見せかけて、飛行物体にあわせてズームが広がります。
ビルの管理を任されている財前がカメラを伏せさせた時(1回目)、引き摺ったような赤い血痕らしきものが見えます。わざわざ伏せさせているので、血痕として映しているように思います。
そこで伏せられたカメラを再度上げる途中、財前の腕が映るんですが、その腕時計が失踪した福田のものと同じです。
また、ここで財前が扉の鍵を開けるのですが、鍵は普段閉まっているということで、肝試しの際に鍵が開いていたということは、中に誰かがいたという可能性が高いです。
解析している誰も触れないので気にし過ぎかもしれませんが、階段を昇っている際、表示は5階と6階の間なのに、続くシーンでは何故か3Fに降りていることになっています。
もしかしたら、この時点で既に催眠にかかっていて、6階を3階と思い込まされているのかも。もっとも、単純に大橋たちが6階から3階に降りるという足跡をたどったのかもしれませんけどね。
また、廃ビル内の壁に書かれまくってる『Z』。『Z』とも『乙』ともとれますが、財前の『Z』と、後で出てくる乙骨の『乙』の二つの意味を持っているんだと思われます。
廃ビルの次にスタッフが訪れた前田里佳子宅は、【呪怨】でも使われたハウススタジオ。
再度、音信不通になった大橋のアパートに向かうと、道路を挟んだカットで階段の横、部屋に向かう廊下の途中の階下で様子を伺う財前の姿が映り込んでいます。
その後で佐伯円が廃ビルの前でレポートしているシーンでも、廃ビルのところに財前らしき姿が映っています。
さらに乙骨の別荘の外でレポートを開始するシーンでも、別荘の影から財前が様子を伺っているのがわかります。
また、乙骨のインタビューが載っている雑誌はニセモノで、2000年の取材にもかかわらず、2001年9月11日に起こった『アメリカ同時多発テロ』という言葉が使われていたりします。
逃げようとした時に別荘に入ってきたのは、服装から財前と大橋と思われる。
最後のビデオテープで佐伯が『Z』を描いているのは、何らかの催眠状態にかかっているのでしょう。過去の失踪者も同様の目にあっているという提示。
あとはネタ程度なんでしょうが、乙骨の本名は藤堂俊二で、廃ビルから突然姿を消した出版会社の経営者だったんですが、この名前はひょいといなくなるおヒョイさんこと藤村俊二をネタにしたものなんでしょうね。
ここからは完全に推測ですが、財前が本当の黒幕で、彼は催眠(もしくは洗脳)を得意としていて、『Z(乙)』をシンボルとした宗教団体を作り、廃ビルで活動していた。
乙骨は財前により、『力』を与えられたと思い込んでいる。
肝試しは、もともと大橋が信者を増やすために福田、佐藤、前田を誘導したが、福田は何らかの理由で殺害されてしまい、腕時計を財前に奪われた。
その他の失踪者も、信者になるか、殺害されていると思われます。
一部では、津田も信者で、遠藤は抵抗して殺されたらしいという説もあります。遠藤は音声とカメラの動きから抵抗が想像出来るのですが、津田信者説はどこから来たのかよくわかりませんでした。
UFOのくだりはいろんなものを詰め込みたかったため、ミスリードのために入っているだけかと。
大体の解析はこのくらいかと思います。
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