鳩/伝書バト/鳩行為
よくYouTube等の概要欄に『話題に出ていない方の名前を出したり、他の配信で自分の名前を出さないように』という注意書きがありますが、あれが書かれるようになった原因の一つ。
一般的には、Aさんのことを伝書バトのように他の配信者、または他の配信者が管理する空間で伝えようとする行為を指します。
ただ、最近は鳩行為とされるものが多岐に渡り、一概にそれだけを指すわけではありません。
ちなみに鳩行為と呼ばれるような行為は以前からもありますし、ネットだけではなく、現実でも似たような行為は行われています。
ただ、現実ではそれほど大きな問題にならない鳩行為ですが、Vtuberや配信界隈では鳩行為が与える影響が大きいため、かなりの迷惑行為と考えられています。
鳩行為のおそろしいところは、基本的に行っている人は善意から行っているし、配信者側にも鳩行為が気にならない人たちがいるということ。
そのため、あるコミュニティではいつも通りの言動のつもりでも、実は鳩だったなんてことも少なくありません。
類義語として、[ファンネル]という単語もありますが、そちらはどちらかというと、善意というより相手を叩きのめそうという悪意か、ファンネルが心酔している相手への善意なので、やや方向性が異なります。
それでは様々な鳩行為の説明をしていきます。
「いま、〇〇さんが××しているよ」
多分、V界隈で一時期本当に多かった鳩行為。
Aさんが配信中に違う配信者Bさんの名前を出してしまうタイプですね。
最近でこそ減りましたが、一時期仲の良い配信者同士だから教えてあげてるつもりなわけです。
特にてえてえと言われるような尊い関係を売りにしていたり、箱（企業やグループ）で仲が良い（ように見える）人がされがち。
ひどのになると、一時期のにじさんじの配信が地獄でしたが、「〇〇が寝落ちしちゃってるみたいだから、起こしてあげて」とか、マインクラフトのプレイ中、他のライバーが迷子になったり、死んでしまったため、「助けてあげて」と配信中に伝えられるなんてことがありました。
さすがにあまりにもひどい状態が続いたため、公式だったか、鳩行為をすることになってしまったライバーたちからの注意喚起があったように思います。
このタイプは本当にいろいろと迷惑で、まず前提として配信者は仲間であってもライバルでもあるわけですよ。
仲の良い〇〇さんが裏で配信していたとしても、「そうなんだ」としか言いようがありません。
仮にAさんが「え、そうなの？」って〇〇さんの配信にいっちゃったら、リスナーもどうしたらいいかわからないし、Aさん推しのリスナーにしてみたら鳩に何してくれてんだってなるでしょう。
続いて、それを見たリスナーが、「じゃあ、そっちいくか」ってなってしまった場合、もはや引き抜き行為です。
その伝言をしたのが鳩だとしても、高確率でAさんのヘイトは配信者Bさんに向かいます。
ひどいレベルの方は、Aさんは配信中にそれを伝えられて対応しなければ印象が悪くなり、対応したら自分が予定していた配信を中断したり、予定を変更することに。
しかも、一度対応すると、この配信者は対応してくれるって繰り返されるんですよね。
どちらにしても不満が溜まるでしょう。
配信内容を楽しみにしていたリスナーも不快になることが少なくありません。
その後、リスナーの不満を解消させられたり、配信から離れられるのはAさんです。
これらのヘイトが実際に行ったのが鳩だとしても、心情的にBさんに向かい、お気持ちからのトラブルや、コラボをするような仲だったのに疎遠や共演NGなんてこともあり得ます。
「〇〇さんがまたコラボしたいって言ってたよ」
本人じゃない第3者に配信中に伝言されても困るタイプ。
スケジュールの都合もあるし、リスナーに見えてることがすべてではないので応えようがない。
ヘイトが起きるほどではないですが、相手をすると配信の流れが止まる。
「〇〇さんの配信が始まるので抜けますね」
そもそも相手の名前を出す必要がないタイプ。
気にしない配信者がそこそこいるタイプのため、放置されやすいとも言えます。
ただ、これは離席の報告の必要性という部分は置いておいても、「用事があるので抜けますね」でいい場面なんですよね。
現実で例えると、友達と楽しく遊んでいる最中に、別の友達の名前をあげて、別の友達の方に遊びにいくわって宣言しているようなものです。
もっとひどい例えをすると、パートナーとデート中に、〇〇とデートするから帰るねって言うレベル。
気にしない人は気にしませんが、気にする人はそれくらいのヘイトを〇〇さんに向けることでしょう。
本当に個人名を出さなければいいだけのことです。
「〇〇さんはこうしてたよ」
これが鳩行為という認識をする人は少ないと思いますが、意外とこれを鳩行為と認識する配信者は少なくないようです、
多分、リスナーはこれをなんとなく言っているだけなんですが、これを見た配信者は比較されたとなるみたい。
特にゲーム実況は比較されて良い気分になるケースは少ないので、あまりよろしくない。
基本的に他の配信者と比較する言動を配信中にとるのはリスキーだと思ってください。
「〇〇さんを助けてください」
これに関しては、配信に限らず、TwitterのDMとかリプ欄とか、様々なシチュエーションで行われるタイプ。
正直、厄介度はこれが最凶でしょう。
基本的なパターンとしては、「××さんが被害にあっているので助けてください」というようなメッセージを送ってきます。
SNSの告発とかそういうのだからいいんじゃないの？って思うかもしれませんが、これ第3者が赤の他人に送ったらただのトラブルメイカーです。
百歩譲って××さんが配信者の友人だったとしても、当事者ではないので事情がまったくわかりません。
かと言って、鳩に聞いたところで真実はわからないでしょう。
下手に何かコメントを出して、トラブルに加わった結果、実は××さんの方に問題があったら目も当てられないですし。
しかも、そうなった時、鳩は責任をとるなんてことはないでしょう。
なんせ、善意で広めただけですから。
また、このタイプの厄介なところは、協力を拒否した場合、アンチ化したり、ブロックしてくることが多いこと。
協力を仰いだはずの相手に暴言かましたり、誹謗中傷することも少なくありません。
一般的な鳩行為をされた配信者の反応は、何も考えずに協力を引き受けるか、なんでトラブルを持ち込んでくるのかと怒るかです。
特にこのタイプの場合、後者は鳩行為をしてきた相手に怒りますが、前述の通り、アンチ化や連絡不能が普通にあるため、他の鳩行為以上のヘイトを当の配信者に向けることとなります。
下手すると、仲が良かった相手だったのに、絶縁というケースも実際に見ました。
推しを守りたいという気持ちはわかりますが、第3者が他人を巻き込むのはやめましょう。
「〇〇さんが××って言ってたよ」
リアルでもよくあるタイプで、ここまでと違い、鳩される側のためのつもりの行為。
ポジティブな内容だったら、配信の流れで言う分には良いでしょう。
それでも基本は配信中ではなく、コメント欄やTwitter等の配信の邪魔にならない場所で伝えた方がいいです。
特にネガティブな内容の場合は注意。
鳩は教えてあげたつもりですが、鳩される側は教えてくれてありがとうよりも、なんでそれを伝えてくるのという不快感が強いことの方が多いです。
鳩される側のために行っているという特殊な状況のせいなのか、本来の発言者より、鳩の方が嫌われるという珍しいシチュエーション。
もしも、リアルでよくやってる場合、発言者より嫌われていたり、この鳩は裏で他の人にも言うと思われている可能性があるので、気をつけた方が良いです。
「〇〇さんの動画も見てね」
鳩というか、どちらかというと本人が行って疎まれるいわゆる宣伝タイプ。
鳩としては推しを拡散しているつもりでも、鳩される側にしたら迷惑でしかありません。
どう考えても引き抜き目的にしか感じないので、確実に配信者の○○の方にヘイトが向かいます。
下手すれば本当に鳩でも、自作自演を疑われることもあるかも。
まとめ
全般的に第3者が本人に成り代わり、他の配信者に伝える鳩行為。
ほとんどが鳩よりも配信者にヘイトが向くし、鳩してしまった配信者は相手に申し訳ないと思ったり、場合によっては謝罪することになります。
最悪、どちらかの配信者が活動をやめてしまうということも現実にありうるので、鳩行為はやめましょう。
また、鳩行為がダメな感覚がないという人は、ネット外で何の気なしに同様の行為を行っている可能性があるので、気をつけた方がいいかも。
仮に自分が「おまえ」と呼ばれても気にならないとしても、世間には「おまえ」と呼ばれることを絶対に許さないくらいの人が多数いるのと同じくらいに考えた方が良いです。
とりあえず、鳩行為は自分ではなく推しにも相手にも迷惑がかかるし、ダイレクトに比較を伝えるのはやめましょうね。
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