都市伝説としてのトイレの花子さんとは
学校の怪異としてもっとも有名な都市伝説。
その多くは、学校のトイレであることをすると、赤い吊りスカートのおかっぱ頭の少女が現われ、トイレに引きずり込まれるというもの。
現われる場所は地域によってまちまちですが、花子さんなので当然ながら女子トイレ。
ポピュラーなものは3階のトイレで手前の個室から奥の個室まで3回ずつノックをして、「花子さん、いらっしゃいますか」という声かけをするというのも3回繰り返す。
すると、かすかな返事が聞こえ、3番目の個室の扉が開き、花子さんが現われて引きずり込まれるというパターン。
3という数字が多用されている『3番目の花子さん』と呼ばれるものですね。
ただ、学校によっては個室が2つしかなかったり、3階もない、3階に女子トイレがない場合もあるためか、鍵の壊れた開かずのトイレが代用されていたりします。
ノックはたいてい3回のままですが、特定の個室だけをノックしたり、声をかけるパターンも少なくありません。
創作物に関しては、旧校舎にあるトイレ等より出そうな場所に変わっていることも多いですね。
初期の頃は。休日や放課後に遊びに来ていた花子さんが変質者から逃げるためにトイレの個室に隠れたが、見つかって殺されるというのが主流。
それが父親に虐待されていた少女の霊に変わり、虐待の傷を隠すため、おかっぱ頭であるということに。
実は本名が設定されている地域もあり、何が由来になっているのか、長谷川花子という名前らしい。
他にも多彩なバリエーションがあるという珍しい都市伝説で、学校の座敷わらし的な存在でこどもたちと遊ぶだけだったり、3秒以内に逃げないと殺される完全に怨霊みたいなものまで幅広い。
霊になった原因も前述の変質者に殺されたものから、虐待、いじめ等その時期の社会問題に影響を受けやすい。
また、家族構成等もある場合もあり、それぞれの個室に父、母、妹、弟がいたり、男子トイレに祖父がいたりします。
ただ、女子トイレで弟はともかく、父親ってなかなかのセンスです。
他にも双子説や、事故で亡くなった双子の霊と間違われることを苦に自殺したという特殊な地域もあるんだそう。
すごいのになると、全国にいる花子さんはすべて従姉妹なんていう噂も。
ちなみに男子トイレにはヨースケくんがいるそうですよ。
映画版トイレの花子さん
トイレの花子さんをテーマにした映画。
テーマにしている割に花子さんが出てこなかったり、いじめにあった人物の怨霊というパターンが多い。
アニメ版トイレの花子さん
トイレの花子さんをテーマにしたアニメ。
マンガ版トイレの花子さん
トイレの花子さんをテーマにしたマンガ。
ただ、トイレの花子さんは基本的に学校の怪異のため、連載向きではなく、サブキャラか、単発ものがほとんどです。