【心霊探偵八雲】シリーズ

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心霊探偵八雲】シリーズ

神永学による死者の魂が見える赤い隻眼を持つ青年『斉藤八雲』が、同じ大学の小沢晴香や、「未解決特殊事件捜査室」の後藤刑事とともに事件を解決していく作品。

こういう作品にありがちな主人公による除霊や退魔法は登場せず、主人公はむしろそういう方法を嫌うという設定が面白い。

なにしろ、死者の魂をどうこう出来る能力ではなく、見えるだけの能力で、主人公が行えるのは会話による説得のみ。

当然、霊とのバトルに発展することはほぼなく、基本的にハッピーエンドとは限らないが、感動もの、人情もの路線な解決を迎えるため、怖くはない。

霊が関わるため、ホラーに分類されることが多いですが、超常現象ミステリーという方が近いと思われます。

心霊探偵八雲】シリーズ
シンレイタンテイヤクモ

アニメ版【心霊探偵八雲

神永学の同名小説のアニメ化。原作ファンからの評価が低いですが、出来は良いアニメだと思います。声優も地味に豪華だし。

単に小説は読者補正がかかるメディアなので、しょうがないのかもしれません。ドラマ版と比べると、かなり原作に近いと思います。

多少良い話にしようとし過ぎる感はないでもないですが、変に奇をてらうことがないため、衝撃はない代わりに安定した面白さがあります。

ドラマ版【心霊探偵八雲

テレビ東京(関東ローカル)、ミステリチャンネルで放送、Yahoo!動画で無料配信されていた神永学の同名小説のドラマ化。

主演はAAAの最年少メンバーで、当時16歳だった與真司郎(あたえしんじろう)。主人公の斉藤八雲は大学生なので、さすがに幼い印象で、アニメ版のようなクールなイメージではなく、意地悪なやんちゃ坊主にしか見えないかも。

原作やアニメ版のファンにはそんな主人公像が受け付けないかもしれない上、『両目の赤い男』の扱いが軽く、後に重要となる人物の斉藤一心も出て来ないのでオススメしません。

また、ヒロインの小沢晴香には石井めぐる、記者の土方真琴に石坂ちなみ、製作プロダクションにトルネード・フィルムといま考えると厳しい要素が多く、かろうじて長澤奈央が出ていますが、本筋と関係ないため、どちらにしても埋もれる運命だったんでしょう。

かと言って壮絶な出来かと言うとそうでもなく、深夜ドラマだったことを考えたら、割といい出来だと思います。主人公のテンションが変ですけどね。

当時、もうちょっとでも知名度の高い人が出演していれば、ここまでなかったことにはなっていないかもしれません。

ラスト2回のゲストだった波岡一喜の方が、他のキャストより認知度が高いような気がします。

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