大谷池
愛媛県にある巨大なため池で、全国ため池100選のひとつとして観光スポットとしても有名。
えひめ森林公園に隣接していて、現在は自然豊かな景観は、とても心霊スポットとしても有名とは思えません。
元々はかんばつや水害に悩まされたため、当時南伊予村の尊重だった武智惣五郎が私財を投じて作り始めたもの。
後に近隣と協力して進めるも、台風により基礎工事が崩壊したり、日中戦争、第二次世界大戦により資金不足に陥ったりといった困難を乗り越え、1942r年に完成しました。
心霊スポットとなった由来として、この工事の際に300人が亡くなったとか、100人の女性が人柱になったと語られているそうですが、事実ではないようです。
基礎工事が崩壊するということはあったものの、300人もの人は亡くなっていません。
さすがに亡くなった人たちに関しては0ではないですし、記録に残ってないだけで死亡者はいるだろうと主張する人たちもいるでしょう。
とはいえ、かんばつや水害で累計300人ならともかく、工事中の崩落等で300人とか隠ぺいのしようがありません。
ちなみに記録として残っている3人の方たちについては、近くにある龍王社という神社で供養されています。
人柱に関しては、そもそもの発起人である武智惣五郎が自身の写真を人柱にしているくらいですから、わざわざ本当の人間を人柱にはしないでしょう。
水害を止めるのに100人の女性を集めて人柱になんて話もありますが、水害の最中に人柱になってもらうから100人集める方が困難です。
一説では、愛媛には百人地蔵があるため、心霊スポットとして語る際、結びつけられたのではと言われています。
どちらも決壊した際に等それっぽく書いてあるサイトもありますが、時代背景を考えたら荒唐無稽なレベルの話ですね。
このように心霊スポットになった由来としては眉唾レベルですが、多分この大谷池の場合、順番が逆なんでしょう。
ここで起きる現象として、水面から手がのびてきたり、女性の霊の目撃例が多いようです。
水面から手が伸びているということで、人が池に沈んでいるというイメージがつき、人柱として沈んでいるとか、100人地蔵と結び付けて、人柱となった100人を供養しているという話になったんでしょう。
また、女性の霊の目撃例が多いことから、人柱になったのは女性ということにされたんでしょうね。
つまり、史実としてはないですが、水面からのびてくる手や、女性の霊には遭遇するかもしれません。
この大谷池、前述の通り、観光スポットのため、他の心霊スポットのように立ち入り禁止ではないため、夜でも他のグループに遭遇しやすいようです。
かなり暗くもなるので、夜間にひとりで行くのはおすすめできません。
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