三段壁
和歌山県西牟婁郡白浜町にある大岩壁。
よく間違われますが、正式な読みは『さんだんべき』。
岩壁の読みががんぺきなので、さんだんぺきと読まれやすい。
ちなみに現在はブラックストーリーというチャンネルで活動しているクロの実家が近いらしく、地元と言ってもいいらしい。
また、近隣の円月島(高嶋)、千畳敷とともに名勝として知られています。
そんな観光地として有名なスポットですが、景観の良い観光スポットは自殺の名所になりやすく、やはりここも自殺の名所。
かなり岩でゴツゴツした風景ではあるんですが、崖から見える景色を最後の景色に選ぶ人が多いようです。
かなり風が強く、崖に近寄り過ぎて落ちてしまった人もいるのかもしれませんが。
現在は崖に近づかないようにチェーン等が張られていて、それを超えると監視カメラでも見られているので、注意されたり、人が来たりするようです。
なにしろ多い時期には年間10人、ほぼ毎月のペースで遺体があがっていたとのこと。
そのため、自殺した人の霊が見えるとか、崖から下を覗き込むと、霊が手招きをしてくるといった話が多い。
自殺した人の中には恋人もおり、口紅の碑に関する話として、義理の兄妹でありながら恋仲となったふたりが、石碑に口紅で『白浜の海は 今日も荒れてゐる』という言葉を残し、心中したとのこと。
どう考えても当時としてはかなわぬ恋であり、悲恋だと思うんですが、なぜか恋人と来ると幸せになれるとか、好きな人と石碑に触れると両想いになれるという恋愛スポットとなっています。
自分たちがかなわなかった分、かなえてくれるんですかね。
ただ、石碑の場所がわかっていても、ちょっと見つけにくいようです。
他にも三段壁の地下には洞窟があり、源平合戦で知られる熊野水軍の隠し洞窟になってました。
現在は有料ですが、普通に入ることができます。
自殺の名所なので自殺した人たち絡みの怪異が多いですが、普通に観光スポットとして楽しめるスポットです。
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