藻南公園(花魁渕)
北海道札幌市南区にある公園。
昔、吉原の遊郭から連れてこられた花魁が、聞かされていた話と違うことを嘆き、身投げをしたことから花魁渕と呼ばれています。
ちなみに花魁渕と呼ばれる場所は全国にありますが、関連はありません。
花魁渕の名前の通り、心霊現象として現れる怪異は花魁姿の女性の霊のようです。
また、噂レベルの話ですが、人によっては頭痛や高熱に襲われることもあるような話も。
とはいえ、この公園の怖いところは別の闇だとも言われています。
公園内のトイレである男性が首吊り自殺。
その男性というのが警察官で、道警の不祥事である事件の容疑者のひとり。
その事件は稲葉事件と呼ばれ、綾野剛主演で【日本で一番悪い奴ら】というタイトルで映画化もされました。
大雑把に書くと、警察が暴力団とつながっていて、利益供与をする代わりに拳銃を押収したりしたが、金銭的に追いつかなくなり、麻薬に手を出してしまう。
それが発覚して組織的な裏金作り等にもつながっていくんですが、前述の通り、容疑者である警察官のひとりが自殺、他にも捜査協力者だった男が札幌拘置支所で靴下を口に詰めて窒息死する事態に。
首を吊った警察官の方は、おとり捜査をした首謀者とされたため、追い込まれたと考えられなくもないですが、道警全体の疑惑を一部の容疑者たちに被せて幕を引いたという印象が強かった印象。
そのため、当時も本当に自殺なのかと疑惑に感じた人も少なくありませんでした。
そういう闇深い出来事があったため、花魁の哀しい出来事よりも、人怖的な怖さの方が強いスポットだと思います。
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