イノチャン山荘
佐賀県にある廃墟で、稲川淳二のDVDで紹介されて有名になったスポット。
現在も解体されたり、中断されたりが繰り返されながら、徐々に削られていっている珍しい状況のようです。
佐賀県の心霊スポットとしてとび抜けて有名なスポットなんですが、何がすごいって発端が想像の可能性が高いということ。
イノチャン山荘の呼び名の由来は、イノウエという精神異常者が山荘にいた人々を襲い、殺したという事件があったことが由来。
オーナー夫妻も殺され、こどもは殺されたとか、引き取られたとか色々言われています。
オーナー夫妻は大浴場で殺されたらしいですが、いまだに血痕が残っていて、そのオーナー夫妻の霊がさまよっているというのが怪異の噂。
ということなんですが、実はこの由来自体噂話に過ぎず、殺人事件のニュースもなければ、病院から脱走したニュースもありません。
そもそも稲川淳二のDVD以前にこの由来で語られている様子がなく、DVDで稲川淳二が語った近くに病院の収容施設があり、そこから精神病患者が抜け出している『かもしれない』。
そして山荘で人を殺して浴場で解体しているという話があって、自分は殺人はあったと『思うんですよ』という意味合いのことを話しているんですね。
DVDではすでに正式名称ではなく、通称からI山荘になっているので、もしかしたら稲川淳二自身も聞いた話なのかもしれません。
ただ、稲川淳二が語ったことで話が広まり、まるで事実だったかのように認識されてしまったんでしょうね。
ただ、山荘の歴史自体もちょっと変わっていて、元々宿泊施設として使われていた山荘なんですが、なぜかすぐ近くに高速道路が通り、山荘が高架下付近になってしまいます。
普通に考えたら宿泊施設の山荘の付近にあえて後から高速道路を通すとか、安眠できないでしょうからオーナーとは話がついているんじゃないでしょうか。
実際、その数年後に閉業しているので、オーナーの見込み違いだったとかなんじゃないですかね。
ただ、不自然な点もあって、オーナーが住んでいたと思われる民家の方に荷物がほとんど残っているということ。
不渡り出して倒産とか、借金で夜逃げの可能性はあると思うんですが、少なくともまともな引越しという感じではないんですよね。
現地を訪れた人たちはその違和感から、前述の殺人事件で殺されたというイメージが浮かぶようです。
様々な状況が噂に過ぎなかったことを真実のように認知されていくパターンの心霊スポット。
イノチャン山荘を探していて、別のスポットに着いてしまったり、違う民家を間違えるという人たちもいるらしく、跡地になる可能性が割と高い気がします。
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