人類による自然破壊が進み、国連による自然保護政策が施行されてから19年。一部の軍人と従業員を除き、全人口の98%はデジタルで埋め尽くされた無機質でヴァーチャルな世界に生きていた。娯楽と言えばアルコールとゲームだけ。そんな生活に耐えられなくなったゲーマーのポールは、違法なガイドを連れて、自然保護区の中で「本物」の獣を相手に狩りをしないかと仲間たちに持ちかける。ガイドのアドバイスにより無事侵入することに成功した一行は早速武器を手に狩りを始めたのだが、彼らはやがて軍事実験の失敗により生まれた大量のゾンビに囲まれていることに気付く。今、彼らの人生で最も「リアル」なサバイバル・ハンティング・ゲームが始まろうとしていた…。
公式より。
昔のGAGAを連想させるトランスフォーマーですが、最近では追い抜いたんじゃと思わせるジャケットのデザインセンスです。
それにしてもこれは酷い。内容とジャケットのデザインが違う程度は過去にも多々ありましたが、とうとう主人公をジャケットから排除。別作品とかいう問題ですらありません。
ジャケットから想像するのは、違法ガイドの女とハイテク武器で身を固めたエリートゲーマーが、合流した軍人と女性指揮官がサバイバルしながら自然保護区から脱出するとか、そんな感じ。
実際は全然違って、凄まじい威力のハイテク兵器を持ったヘタレなボンボンが、ゲーマー2人を連れて、イカレ気味のガイドと行った保護区が実は実験場という話。
女性軍人は施設内にいて、ゾンビに襲われながらも逃げてきた人物で、ジャケットのもう一人の軍人は後からボンボンの父親と来た護衛の一人かと。
まあ、しょっぱなからヴァーチャルゲームの映像からスタートなんですが、そこの印象でダメだと思った人はディスクを止めていいと思います。
一応、ゾンビ映画っぽいものを作ろうとしているし、メイクもそれっぽいんですが、レーザーガンみたいので倒すとゲームのように弾けて消えるし、普通の銃だと脳天を一発で撃ち抜くので拍子抜け。
実際にゾンビにやられるのはほんの数人で、後の死因は別の理由ばかりです。
その中でもずば抜けているキャラクターがボンボンのセバスチャン。
バカが戦車でやってきたタイプ
です。ハイテク武器の試し撃ちで何キロも先の山撃ってみたりとか、狩りに連れて行ってもらえないはらいせにホログラフ投影機で鹿を投影した後、機械そのままにしてみたり。
そうかと思うと強面のガイドに脅されるとへこんだり、ゾンビに囲まれたら人を片手で投げられるパワードスーツなのに、「やめろよ」って言うだけで押し倒されたりともうグダグダ。
ネタバレになりますが、やられてゾンビ化した途端、超難敵に。人を片手で投げられるというのも、ゾンビ化後まで気づきませんでしたw
また、何がメチャクチャって凄さをアピールしたいんでしょうが、ゾンビ・セバスチャンはスネの辺りを射撃で失っても歩くし、ドテッ腹に穴が空いても余裕で動きます。
他にも色々とツッコミどころ満載なんですが、セバスチャンへのツッコミどころの多さに、あまり気にならなくなってきます。
最初から最後からグダグダで、ゾンビ映画的な怖さもなく、派手なアクションがあるわけでもないので、ジャケットに騙されたというためだけに観る映画かも。
オススメ度(10段階)……★★
(個人的には嫌いじゃないけど、時間の無駄なのも事実)
予告編
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コメント
ははは。
私もコレ観たんだけど…あまりのくだらなさにレビューすら忘れてました^^;
全編グダグダでしたよね…良いところを探す方が難しかったと思います><;
>ハーコンさん
絶対グダグダだろうなって思って借り
たんですが、予想を遥かに上回ってました。
ジャケットのメインが何もしないのは
想定内でしたが、主人公がジャケットに
いないとはw