シドニーはとある出会い系サイトの取材の最中、相棒のカメラマンにマニアの間で噂が広がる『ヴァンパイア・ウェブ』を見せられる。
そこで流れる映像は、殺人ショーの果てに犠牲者の血を飲む、過激なものであった。
同じ頃、伝説のヴァンパイアハンターの末裔ヴァン・ヘルシング教授もそのサイトに目をつけていた。
『ヴァンパイア・ウェブ』の画像は作り物ではなく、本物のヴァンパイアが運営しており、獲物を狩りながら、種族再生の時を待っていたのである。
『最後の種族』とヴァンパイアハンターたちの戦いが、密かに始まろうとしていた……。
いや、もう言いたいことが山ほどあるわけですが、根本的にジャケット表紙が嘘。
こんなキャラクターの人いません。パッと見がフリークスホラーの【UNDER GROUND】のシリーズに見えますが、一切関係ありません。
あんな感じのホラーアクションですらなく、女性記者が出会い系サイトの取材に行ったら、ヴァンパイアたちに何故か付きまとわれるようになった話と、ヴァンパイアVSヴァンパイアハンターの戦いがたまたま同じ時期になりました的なもの。
また、各映画情報サイトではデヴィッド・キャラダイン(【キル・ビル】のビル)演じるヘルシングが主役になってますが、観た感じはシドニーが主役です。
大体にして、ヘルシングが主役だとしたら、表紙にいないんですが。
というか、先にレーベルを見ておけば良かった。
アルバトロスでした(苦笑)。
思わず納得。あそこのレーベルは似ても似つかぬ作品をタイトルやらパッケージデザインやら真似る恐ろしい手腕を持っているわけで。
逆に言えば、そこまでパクる技術と経験があるんですけどね。ちなみに【JIGSAW】(【SAW】ではない)とかもこの会社。
まあ、【アメリ】をヒットさせたのもこの会社なわけですが、そもそもその【アメリ】自体某バイヤーの人が人肉食いの少女の話だと思って買い付けていて、そのせいで他の会社がイロモノだと思って敬遠してしまっただけという不思議な伝説もあったりします。
本当に人肉食いの少女だったら、あんなヒットはなかったでしょうね。
というか、アルバトロス自体いま残っていたかどうか(苦笑)。
ただ、この作品に関しては、アクションもまともになく、ドラマ性もグダグダなので、吸血鬼好きでもそうそう琴線に触れないと思われます。
オススメ度(10段階)……★★
(厳しいと言われるかもしれないけど、とても勧められない。ただ、タイトルとパッケージが違っていたらと考えると1ではないかとこの評価)
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