【シライサン】
眼球が破裂した遺体が立て続けに発見される。
彼らの共通点は、死ぬ前に何かに取りつかれたような状態にあったことだが、死因は全て心臓麻痺だった。
目の前で親友を失った大学生の瑞紀(飯豊まりえ)と、同様に弟を亡くした春男(稲葉友)は一緒に事件の真相を探る中で、詠子という人物にたどり着く。
シネマトゥデイより。
眼球が破裂して死亡した人の関係者たちが真相を探ろうとする展開のホラー。
亡くなった瑞紀の親友である香奈と、春男の弟は友人で、それをつてに春男は瑞紀の元を訪れます。
そして、一緒に不可解な死の真相を確かめるべく、香奈と春男の弟と一緒に写真に写っている詠子に話を聞きにいくことに。
詠子は死の原因に心当たりがあるらしく、旅行先で聞いた怖い話のせいだと言う。
話は自分の名前を知った相手を殺しに来る女がいるというもので、詠子はふたりには名前を伏せて話します。
話に区切りがつき、お茶をいれにいった詠子が突然首吊りをはかり、一命をとりとめたものの、ふたりに名前を告げてしまう。
結局、詠子は病院でシライサンに殺されてしまいました。
瑞紀と春男は3人の旅行先だった土地に向かうんですが、そこで記者の間宮と知り合い、3人で調査を進めるという展開。
邦画ホラーとしては、悪くない作品だと思います。
主演の飯豊まりえをはじめ、稲葉友、忍成修吾、染谷将太等俳優陣の演技はよかった。
谷村美月は重要ではありますが、出番は少ないです。
シライサンのビジュアルも震えるほど怖いということはないですが、目の前に突然いたら普通に怖い。
ただ、好みの問題だとは思うんですが、
結局何もわからない
ので、ボンヤリし過ぎなんですよね。
推理でなく、ホラーなので真相とか、呪いをとく方法がないのはしょうがない。
ただ、せめてバックボーンはある程度説明して欲しい。
ある流れで、シライサンとは別の女性が出てくるんですが、それすらも推測が提示されて、投げっぱなし。
そうなると、あとはもう【リング】の亜種みたいな印象。
ちなみにシライサンについてのルールは大きく2つ。
名前を知ってしまうと、殺しにやってくる。
後々判明するんですが、3日に一度名前を知っている人物のもとにランダムで来るそうです。
殺せなくても2時間くらいでいなくなるとか。
こちらのルールに対しての対処法は2つあるんですが、ひとつはえげつないので普通のホラー映画ではやらないよなというものでした。
もうひとつのルールが目を逸らすと近づいてくる。
正直、このルールがふんわりしているので、よくわかりませんでした。
目を逸らさないと近づいてこれないので、あの手この手で逸らさせようとしてくるのは定番だからわかります。
ただ、悲鳴を上げながら見ているはずなのに、眼球破裂させられるってことは近づいてきてるよねってなります。
また、遮蔽物で見えないのもアウトなのは百歩譲ってしょうがないとしても、それで背後に移動してるのは恐怖演出のためにルール捻じ曲げてて萎えちゃいました。
とはいえ、全体的に雰囲気的な怖さはあるので、細かいところが気にならなければ充分楽しめる作品だと思います。
ある人物が作品中で行方不明になり、エンドロールに隠された仕込みで判明するんですが、前情報なしには気づきようがないので、メディアで観た人はわからないままでしょうね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(多少でも話題になれたのはプロモーションにオバケンが参加してたおかげな気がする。)
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