【屍人荘の殺人】

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ミステリー小説が大好きな大学生・葉村譲(神木隆之介)は、ミステリー愛好会の会長を務める明智恭介(中村倫也)に強制的に入会させられ、学内で起きる事件に首を突っ込む毎日を過ごしていた。

ある日、同じ大学に通いながら私立探偵としても活躍している剣崎比留子(浜辺美波)が、犯行予告が届いた音楽フェス研究会の夏合宿に行こうと彼らを誘う。

三人は山奥の合宿地・紫湛荘を訪れる。

シネマトゥデイより。

今村昌弘の小説を原作にした実写映画で、クローズドサークルもの。

ただ、孤立のされ方があまりにも特殊で、普通のミステリー好きだととんでも作品の部類に入るかもしれません。

たったふたりのミステリー愛好会の明智と葉村は、ある事件をきっかけに知り合った剣崎比留子とともに音楽フェス研究会の合宿に参加することに。

剣崎は学生でありながら、過去に現実の事件を解決に導いている人物にも拘わらず、何故かただのミステリー好きなだけのふたりに協力を依頼してきた。

ちなみに原作やコミカライズとは導入が異なっている上、何故か映画研究部から音楽フェス研究会に変わっています。

もっとも、合宿とは名ばかりで、実際は七宮たちOBが女子部員に手を出すためのイベントらしい。

その上、去年参加した女子生徒が行方不明になっていて、脅迫状が届いており、参加者がごく少数に。

紫湛荘の近くではロックフェスが開かれており、結構な人数が押しかけています。

そんな状況設定の中、ある脅威が迫り、葉村や音楽フェス研究会のメンバー、イベント会場で出会った少女、紫湛荘の管理人、逃げ込んできた部外者ふたりは籠城するが、中で殺人事件が起こるという展開。

ちなみに部外者ふたりは原作、コミカライズだと映画研究部のメンバーです。

予告編を見て興味があったのと、浜辺美波が出ていたので期待はしていたんですが、原作との印象がまるで違うのが気にはなっていたんですよね。

ただ、予告編って遊んでいる場合もあるのでとりあえず見てみたんですが、やっぱりコメディ色が強い。

原作、コミカライズではそんな印象受けなかったんですが、葉村と比留子の掛け合いが完全にコメディ。

作品単体としては、とても面白いと思うんですが、原作やコミカライズの雰囲気が好きだったり、【TRICK】のようなコメディが続いて、推理シーンだけマジメみたいな構成が嫌いだと受け付けないかもしれません。

また、トリックやクローズドサークルを構成するための脅威が現実的でなく、

独創的なアイデアにするために奇をてらっただけ

ともとれるので、本格ミステリーじゃないと評価したくない人にも不向き。

特に脅威に関しては、映画ではほぼ説明されない上、葉村たちは知らないことなので、解決もしません。

最終的には脅威は去ることになるんですが、どうやって処理したのかも描かれず、ラストがご都合過ぎる印象を受けます。

とはいえ、推理主体ではなく、コメディ主体と考えれば面白いので、娯楽として考えれば悪くはないかもしれません。

ちなみに明智と葉村でBL的な期待をするかもしれませんが、そういった腐女子的な需要を満たすこともないです。

オススメ度(10段階)……★★★★★
(個人的には浜辺美波が可愛かったので、それだけで良いです)


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