マスク姿の殺人鬼による凶行から10年、事件を生き延びたシドニー(ネーヴ・キャンベル)は作家となり成功を収めていた。
本の宣伝のため故郷へ戻った彼女は、保安官のデューイ(デヴィッド・アークエット)、彼と結婚した元キャスターのゲイル(コートニー・コックス)と再会。
しかし、彼女の帰郷を機に2人の女子高生が惨殺され、シドニーの周囲の人々が次々と狙われていく……。
シネマトゥデイより。
主にホラー映画のルールをネタとして時に踏襲し、時に覆しながら進めていくサスペンスホラー【スクリーム】の第4作。
第4作とは言っても、リスタートした新たな世代の話なので、前作までを知らなくても楽しめます。
逆に過去の作品を観ている人たちは、より深く楽しめるという作り。もっとも、健在なのはシドニー・プレスコット、デューイ・ライリー、ゲイル・ウェザーズの3人だけですけどね。
大体にしてこの作品、確かに犯人がまったくわからないサスペンスなんですが、やってることは毎回同じ。
何が凄いって、シリーズ4作品もあり、殺した人数もそれなりにいるのに、殺し方がほぼ刺殺。ごく稀なのが銃殺です。
殺し方にバリエーションを作って飽きがこないようにするのではなく、刺殺の仕方にバリエーションを作っているんですが、普通に観ている分にはただの刺殺。
どんだけ
刺殺にこだわっている
のかと。
もっとも、このシリーズのナイフは切れ味が半端ないです。頭蓋骨があるのに、頭部にすんなり刺し込めます。
とは言っても、刺された側も「映画とは違って楽に死ねないんだよ」というセリフがあるものの、脳を刺された後に歩き回ったり、何度も刺されたのに生きてるような人もいるので、どっちもどっちなんですが。
殺し方にバリエーションがなくても楽しめるのは、登場人物たちのトークが面白いからだと思います。
前述の通り、映画の定番ルールをネタにしたトークの後、同じ状況に陥るんですが、そのままなのか、裏切るのかわからないので、ドキドキするんですよね。
よく音楽で『来るぞ、来るぞ』と思わせておいて、スカしたと思ったらやっぱり来た的な確信犯的なスリル。
提示されているのにわからないって楽しいですね。
また、この作品、ニュー・ジェネレーション代表として、エマ・ロバーツが出ているんですが、彼女はエリック・ロバーツの娘で、ジュリア・ロバーツの姪に当たるんですよね。
なんとなく、キャラクター的にベッキーっぽい感じですが、この作品以降名前を聞かないのが残念です。日本では前後するので、この作品以降にリリースされた作品にも出てますけどね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(リメイクではなく、リスタート)
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