【スクリーム】
カリフォルニアの田舎町、ウッズボローで殺人事件が起きた。
高校生ケイシーが不気味な電話を受け取った後、恋人と共に惨殺されたのである。
同じ高校の女生徒シドニーもまた、その電話を受け取っていた。
彼女はマスクを被った人物に襲われたが、駆けつけた恋人ビリーに助けられる。
だがビリーは犯人として疑われ、逮捕されてしまった。
しかし、またもシドニーに不気味な電話がかかってきたのだ……。
allcinema ONLINEより。
過去のホラーの『お約束』を会話で紹介しつつ、それを否定する形で殺人が展開していくホラーサスペンス。
この作品あたりから
ホラーとサスペンスどちらかのジャンルに分けづらい
作品が増えてきたような気がします。
様々な作品でパロディになっていることも、ターニングポイントとなった証でしょう。
面白いのが通常こういったホラーの殺人鬼が無敵なのに対し、ただの人間だということ。当ブログで推理のカテゴリーにジャンル分けしていているのはそのため。
この無敵じゃないというところが作品に面白みを高めていて、襲われる側が案外反撃したりして、たまに殺人鬼の方が転倒したりもします。
ただの人間なので、間抜けな行動をとってる間に逃げられたりとか、障害物に邪魔されて転ぶとか、殺人シーンの途中で笑いを誘うようなシーンがあるのも珍しい。
最近でこそ、そういったシーンがあるホラーもありますが、ホラーコメディ以外ではそうそうないと思います。本来ならシリアスなホラー、またはサスペンスなので。
また、犯人が本当に意外な人物なので、普通の脳では途中の段階で確信するのは難しいです。こいつかな? と思っても、どう考えても不可能だったりして、真相を確信するには至りません。
むしろ、この作品に関しては犯人を途中で確信したという人は、思い込みが激しいだけだと思います。推理映画やホラー映画に慣れている人なら推測は出来るでしょうけどね。
この作品自体も面白いですが、下ネタが平気な人には【最終絶叫計画】も併せてご覧いただきたい。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(もはやおすすめの定番となっている作品)
コメント
いつも面白い視点で書かれていると思っていましたが、enta_mattariさんの記事で一番のお気に入りになりました!(o≧∇≦)o
スクリームあたりからなんですね!人間っぽい犯人のホラーの登場は~
思い起こすとそんな気がしてきましたが、気がつきませんでした~
>Arinkoさん
コメントありがとうございます。
よく変わってるとは言われます(‐^▽^‐)
普通の視線で書いてもまともな人には
かなわないので。
それより前のは人間でも完全に人間離れした
能力だったりするんですよね。それか
完全にミステリー。殺人鬼だとジャック・
ザ・リッパーやオペラ座の怪人も人間ですが、
映画だと変な能力だったり、人間味が
ないんです。