【貞子3D2】
娘の凪を生んだ後、鮎川茜は死亡し、安藤孝則(瀬戸康史)は妹の楓子(瀧本美織)に娘を託して身を潜める。
世間では謎の死亡事件が頻発し、捜査が進むうちにそれが5年前の「呪いの動画」事件に関係することが明らかに。
やがて楓子はそれらの死が凪の周辺で起きていることに気付き、過去の事件を調べ始めるのだが……。
シネマトゥデイより。
【貞子3D】の完全な続編。期間限定ですが、スマートホンのアプリに連動すれば、さらに効果を楽しめるようになっています。ただ、対応機種がiPhoneはios 5.0以上、Andoroidは 2.3.3なので注意してください。
自分は流し観なので、あえて連動せずに鑑賞です。こすったりとかしないといけないので。
今回は安藤孝則の娘である凪を演じている子役の演技に救われた感が強く、基本はお化け屋敷型と化してしまった気がします。
貞子の呪いに関しても、殺されるタイプと、貞子になるタイプに分かれるんですが、貞子になるタイプが酷い。
いきなり髪が伸びて、野獣のように大暴れしだします。悪夢オチな場合もあるんですが、男は純粋に化物顔になる感じみたいでした。
この辺はリングシリーズの小説【ループ】を読んでいると、【リング】よりも【ループ】のイメージに近いと感じるかも。
ストーリー的には安藤の娘『凪』の正体は何なのか、『凪』の周りで起こる怪死は『凪』が起こしているのかを探るのがメイン。
ただ、本作のヒロインである楓子にもトラウマがあり、そちらもストーリーに影響してきます。
もっとも、その楓子のトラウマのおかげで話の幅が広がった代わりに、ヒューマンドラマのいい話みたいになってしまうという悪影響も。
序盤から中盤までは前作程度からB級Jホラー程度のホラーになっているのですが、後半30分はほとんどヒューマンドラマです。しかも、
どこかで観たような。
ラストの流れの意味がわかりづらく、理解出来ない人たちも少なくないようですし。
【リング】シリーズの最新作ではなく、単作の映画として観れば、B級クラスならありがちな映画。文字通り、3D、または4Dのためだけにある映画じゃないかと。
映画版の【リング】、【らせん】を観たから観ようかなと思っている人は、小説の【ループ】を読んでからか、観た後で読まないとわけがわからないと思います。
当然、【貞子3D】を観ていないと、登場人物がわけわかりません。
オススメ度(10段階)……★★★★
(ここまで他のメディアを知らないとわからない作品というのも珍しい)
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