【恐怖ノ黒電話】

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離婚し、環境を変えようとマリーが引っ越してきたアパートには、すでに回線の繋がった古い黒電話が据え付けてあった。黒電話からの謎の人物の連絡、続発する怪事件…。

公式より。

最近のネットの評価では、【着信アリ】よりもテレフォンホラーとしての評価が高い作品。

ストーリーとしては、元々備え付けられていた黒電話にかかってくる電話を間違い電話だと思っていたら、過去からの電話だったという話。

マリーの過ごしている現代から考えると、30年近く前の1979年に住んでいるローズという女性からの電話なんですが、意外な事に相手の方が先に状況に納得します。

この辺りの件がよくわからないんですよね。映画だからと言えばそれまでなんですが、ローズはマリーに絵を描いたから確認してと言い出すんですが、確かに絵が描かれている。

一見、なるほどと思わされるんですが、ローズは描いた時点しか確認出来ないので、マリーの住んでいる時点でその絵があるのか確認出来ないんですよね。

単にサイコキャラなので、自分が信じたら、それは出来ると思ってるだけかもしれませんが。

結局、過去で何かをしたら、マリーの時代に影響が起こるという前提で話が展開するので、ローズは同考えても無敵です。

なにしろ、親殺しのパラドックスが物理的に可能な上、躊躇なく行えるんですから。しかも、マリー自身は当時子供であり、現代の状況がわからないという不利さ加減。

そんな状況でマリーの一言でローズが起こした行動から状況が激変。マリーと電話友達になろうとするローズは、邪魔となるものを消していきます。

電話という接点しかないマリーと、物理的な攻撃手段のあるローズ。頼みの綱である友人たちが消されていく中、マリーはどう対抗するのか?

過去が改変されているのに、自分だけは改変前の記憶を持っていて、他の人たちは違う記憶を持っているという状況の追い込まれっぷりはかなり怖いです。

まあ、一番怖いのは相手は自分を把握していて、自分は相手を把握出来ず、一方的にしか手が出せないという状況ですけどね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(タイトルで勝手にダメJホラーと思ったら、松竹がリリースしたちゃんとした洋画ホラーでした。)

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レビュー
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