1970年代、ヘンリー博士は超能力に関する調査を行うために研究所を設立、透視や念力などの実証実験を行っていたが、思うような結果が出ていなかった。
ある日、超能力を持つ被験者の女性、ジュディスが研究所を訪れる。
早速テストを行うと、彼女は桁外れな“力”をもっていた。
その“力”は人知の及ばない“邪悪なる存在”の仕業であった。
その力に目をつけた軍は、彼女の力を兵器として使うことを考案。
そして、ジュディスは研究所に監禁され凄惨を極める人体実験がはじまるが…。
公式より。
超能力の研究をしていたグループが、自分たちの手に負えない女性の研究をするのに国に協力を求め、代わりに兵器化するのに協力する話。
話だけかいつまむと、【スキャナーズ】みたいですが、まったくの別物。
むしろ、当時何があったのかのインタビューをしながらのドキュメンタリー仕立てなので、【THE 4TH KIND フォース・カインド】に近いんじゃないかと。
そのため、【THE 4TH KIND フォース・カインド】のような作品が好きな人にはオススメですが、本当に話が淡々と進むので、衝撃映像がないと面白くない人には楽しめないと思います。
というか、多分寝ます。
結局、超能力ではなく、悪魔憑きみたいなんですが、研究所の所員の感情や言動を操ったり、所員の関係者を不幸な目に合わせたりとやりたい放題。
しかも、本人たちは操られていても気づいていないので、どうしようもありません。
逆に言えば、悪魔なので聖書や十字架、神父等の教会に関するものには拒否反応を示すみたいです。
こんなのを兵器化したところで、とてもじゃないけど使える気がしません。
日本のホラー映画で言えば、
【リング】の貞子を兵器化するようなもの
ですからね。
そういえば、日本のホラー映画といえば、研究の責任者のヘンリー博士を演じているのは海外版【THE JUON/呪怨】でマシュー役を演じていたウィリアム・メイポーザーだったりします。
ちなみにトム・クルーズの従弟です。
製作が【死霊館】や【記憶探偵と鍵のかかった少女】のピーター・サフランというのが売りになっているんですが、あえて突っ込んでおくと、【最終絶叫計画】や【ディザスター・ムービー!おバカは地球を救う】にも彼は参加しています。
どちらかと言うと、監督と脚本は【ATM】の脚本だったクリス・スパーリングなので、【ATM】を見た人はそちらを参考にした方がいいでしょう。
結局、当日何が起きたかはわかりますが、正体とか不明のまま終わるので、モヤモヤするのがダメな人には勧めません。
オススメ度(10段階)……★★★
(ドキュメンタリー形式のものは好みが本当に分かれますよね。)
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