臨床心理士の森田奏(三吉彩花)の周りで、不思議な出来事が起こる。
奇妙なわらべ歌を歌う女性、行方不明になった兄弟など、彼らに共通するのは心霊スポット「犬鳴トンネル」だった。
さらに突然亡くなった女性が、死ぬ間際にトンネルを抜けた後のことを話していた。
奏は何があったのかを確かめるため、兄たちと一緒に犬鳴トンネルに向かう。
シネマトゥデイより。
あらすじ微妙に違いますね。
とりあえず、都市伝説として語られる犬鳴村伝説をテーマにした作品。
よく勘違いをされていますが、犬鳴峠や犬鳴トンネルは現在もある地名ですが、犬鳴村は実在した犬鳴谷村
とは別物です。
ただ、勘違いされたまま、犬鳴村の情報として語られてきた結果、かなり一緒くたになってますけどね。
さて、そんな犬鳴村への手がかりとして、とある公衆電話ボックスの前で待つ森田家長男の悠真と恋人の明菜。
噂通り深夜2時に電話がかかってきたので出る明菜。
電話に向かっていまから向かう旨を伝えると、犬鳴トンネルに向かいます。
途中、「この先、日本国憲法は適用しません」という看板等小ネタを挟みながらトンネルを抜けると村らしき集落が。
とは言っても人の住んでいる気配はなく、明菜が用をたすからと別行動をとっている間に何かの気配を感じます。
謎の存在に怯えながら逃げ出し、村を後にするふたりですが、完全に明菜はパニック状態です。
一方、悠真の妹の奏は、病院で臨床心理士として働いてるんですが、どうも霊感のようなものがあるらしい。
患者の男の子がおかしな言動の原因にも気づいていて、かなりストレスな様子。
そんな奏に悠真が明菜のことを相談するが、その矢先、不可解な自殺を遂げる。
その不可解さに納得のいかない悠真は、仲間とともに犬鳴村に行こうとするが、前回と違いトンネルがふさがれていた。
わけがわからない悠真はトンネルに入るが、その様子のおかしさに仲間たちは帰ってしまいます。
その上、犬鳴村に興味を持っていた弟の健太が隠れてついてきており、トンネル内に落ちてしまう。
そのまま、悠真と健太は行方不明になるんですが、現場に置いてあったカメラを見つけ、母親の綾乃が豹変。
警察が止めようとすると、獣のような感じで暴れまわり、夫の晃にまで噛みつく始末。
どうやら晃は何かを知っているらしく、度々奏の上司でもあるらしい山野辺と密談しているようでした。
しかし、様々な人たちが陸の上で溺死するという怪死事件が続き、奏は父親の晃を問い詰めます。
晃の口から聞かされた自分たちのルーツを知るために、奏は祖父のもとを訪れ、話を聞くことに。
祖父から語られる内容は、奏にとって衝撃的な内容だったという展開。
その後、奏が行方不明になった兄と弟を捜しに犬鳴村を目指すんですが、ちょっとわかりづらいかも。
重大なネタバレにならないように書くと、犬鳴村はダム開発のためにダムの底に沈んでおり、そこの住民は開発のためにきた連中に酷い目にあわされていた。
しかも、業者はそれを隠ぺいするかのように、村について悪い噂を流したりもしていました。
そのひとり、籠井摩耶という女性がストーリーの大きなカギを握っています。
全体的にダレないくらいに良いペースで、怖いシーンや不穏なシーンがあるため、結構楽しめます。
犬鳴村伝説を知らなくても、なんとなく見てればだいたいのストーリーがつかめるのも好感が持てました。
獣憑きみたいになるシーンは、わかりやすくはあるけど、ちょっとやり過ぎかなとも思いますけどね。
でも、この作品の
一番の話題は、本編ではなく、エンドロール。
エンドロールでドローンを飛ばして、犬神トンネルに向かわせるんですが、そのトンネルに着いた際に謎の人影が映っています。
本物の心霊映像かと話題になっていたので、気になる人は確認してみてください。
トンネルの入り口に積み上げられた石の隙間から顔らしきものが見えています。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(高嶋政伸ってもうまともな善人の役やらせてもらえないんじゃ?)
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