夜のスキー場。その日最後の滑りに繰り出したダン(ケヴィン・ゼガーズ)、ジョー(ショーン・アシュモア)、パーカー(エマ・ベル)が乗ったリフトが突然ストップしてしまう。
スキー場の営業再開は1週間後。助けを求める叫びも届かず、食料もなく、氷点下20度の極寒の中、3人は空中に置き去りにされてしまい……。
シネマトゥデイより。
リフト代もケチる3人が、元をとろうと就業時間を少し過ぎ、リフトに乗せてもらったら、乗せた係員が交代。すでに最終の旗を乗せたリフトは頂上についていたため、電源を落とされてしまいます。
【オープン・ウォーター】を観たことのある人は、その雪山版と思えばいいと思います。
スキー場は週末しか営業していないため、止まったリフトが動くのは早くて5日後。餓死はしないと思いますが、その前に凍傷等で死にそうです。
3人のいるリフトの高さは15m、下は雪です。15mっていうのは大体5階建ての建物と同じくらい。
飛び降りるにしても、清水の舞台から地面までが13mなので、清水寺の屋根から飛び降りるだけの勇気が必要です。
ちなみに清水寺の舞台から本当に飛び降りた人たちは、意外なことに9割近くが生き残ってたりするんですよね。もちろん、木々がクッションになってるんでしょうけど。
作品中のダンもいちかばちか飛び降りますが、骨が飛び出るくらいの大骨折。動けない割には悲鳴を上げ続けないことに違和感を感じます。
その骨の折れ方にツッコミを入れる人が多いんですが、映画【守護神】では15mを飛び降りれば、水はコンクリートと同じだというセリフもあります。
実際、日本でも15mを飛び込んで死んでいる例があるので、あり得なくはないようです。
逆に「I can fly」とばかりに9階の高さから跳んだのに、生きている窪塚洋介のような人物ももいますけどね。
結局、動けないまま、やってきた狼に生きたまま食べられてしまうんですが、本当に綺麗に食べられます。
食い散らかしているはずなのに、死体が散乱していないというのを見ると、狼のお行儀が良いのかもしれません。
ダンのその惨状を見てしまったら、もう飛び降りるのは難しく、夜が明けてしまい、今度は日照り地獄。
ただ、氷が解けたこともあり、ジョーが梯子のついてる支柱まで移動することに。パーカーが残っているリフトを壊しながらも移動に成功。
ボードをソリ代わりに滑っていくんですが、後を狼が追っていきます。
さらに一晩が経ち、ジョーが戻って来ないまま、リフトが落下。一度止まったところで意を決して飛び降りるパーカーですが、アクシデントで足を痛めちゃうんですよね。
逃げる途中、ジョーの食べかすを発見するんですが、食べられた箇所の骨もなく、この狼たちはもったいない精神でもあるのかと疑いたくなります。
それにしても、この3人がリフト代をケチっておきながら元を取ろうとしたのが原因とはいえ、これだけ運がなければ、
別の機会でも不幸な目に遭ってた
んじゃないですかね。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(ツッコミどころは多いけど、意外と楽しめます)
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