全世界を恐怖に落とし込んだ、あの“ウィラメッテ事件”後、ゾンビ化=屍病汚染は世界各地へと飛び火した。
アウトブレイクが起こった地域に対し、各国政府は厳しい対応を実施。該当エリアの住民を隔離する策を取る。
閉じ込められた人々は、脱出を図ろうとする者、建物に閉じ籠もる者、いずれも自分の存在をかけて戦うことになる。
そう、ここ日本でも…
シンとジョージの兄弟は、不幸にも隔離された地域に取り残された住民であった。
物語は、二人がこの閉鎖されたエリアから脱出を試みるところから始まる。
限りなく不可能に近い脱出行。ゾンビがさまよう街から、二人が身を守る為に逃げ込んだのは、とある倉庫街だった…。
公式より。
ゾンビゲームの【デッドライジング2】の発売に合わせてプロモーションとして作られた動画。
8話構成として無料でWEB公開されてましたが、メディア版では追加映像があるようです。
監督はゲームの総合プロデューサーなんですが、本当に出来が悪い。これ、なんでこれ、メディア化したのかというレベル。
無料公開だけで良かったんじゃないかと思います。
そういうレベルの映画というか、動画なので、今回はネタバレ有りです。
展開を簡単に説明すると、車椅子の少年シンが主人公で、ゾンビウイルスのパンデミックが起きた地域に住んでいたため、隔離されてしまう。
シンは兄のジョージと脱出を図るんですが、失敗して近くの倉庫に隠れるんですが、そこはいわゆるDQNのアジトだった。
結局、ジョージは死んで、やってきた看護婦と一緒にDQNと戦うというもの。
ただ、文章で書くと主人公が可哀想な子に見えますが、実際はかなり不快な印象を受けるので、危ない目から助かっても良かったと感じないんですよね。
まあ、どちらにせよ、主人公も看護婦もゾンビに噛まれているので、いずれはゾンビになるんですが。
WEBで描かれたラストでは、ゾンビ化の進行を抑える薬『ゾンブレックス』を大量に見つけて笑顔で終わるんですが、1日に1本打たないといけないので、どう考えても長くない。
メディア版ではその後が描かれているんですが、そうなるだろうなっていうオチ。
しかも、シンは車椅子のはずなのに、なぜか立って歩くという意味の分からない演出まで。歩けたんだったら、いままでの話はなんだったのかという話だし。
無料の動画を見た人が金返せと言いたい
と書いてましたが、本当に良いところを見つけるのが難しい作品でした。
この作品を見ていたので、洋画で製作された【デッドライジング ウォッチタワー】も疑心暗鬼になり観るのを躊躇したんですが、そちらは面白かったです。
オススメ度(10段階)……★★
(やっぱり邦画はゾンビ映画に向かない気がします)
屍病汚染 DEAD RISING [DVD]
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