解体屋の娘に生まれ、天涯孤独に生きる正真正銘の無類派スケバンの鋸村ギーコ(内田理央)は、うぐいす学園に通う女学生である。
その同級生には碧井ネロ(山地まり)という少女がおり、ネロはその破天荒な言動により周囲から拒絶され孤立をしていた。
ネロは孤独であったが、その天才的なマッド・サイエンティストとしての能力を活かし、クラスメイトを次々に改造していき自らの帝国を築きつつあった。
ある日、ギーコが追試を受けようと学校へ向かっていた、その時。突如ネロの刺客である爆谷さゆり(佐藤聖羅)がギーコに襲いかかってくる。
家業で培ったチェーンソーの技を駆使して間一髪、爆谷を撃退したギーコ。一難去ってまた一難。
今度は、怨憎(玉城裕規)率いる忍者部一同がギーコに襲いかかる。
リーダーの怨憎は、もともと女学生であったがネロに性別すらも変えられていた。
その姿を見て腹を抱えて爆笑するギーコだが、性別も能力もパワーアップした怨憎に苦戦。
そんな中、忍者部戦によって自慢のチェーンソーが壊れてしまいギーコは・・・
次々に襲いかかるネロの刺客たち!荒れ狂う学校!果たしてギーコは無事追試を受けられるのか!?
シネマトゥデイより。
ほめ言葉として、くだらな面白い。
というか、忠実ではないにしても、原作の三家本ワールドはわかりやすく表現されていると思う。
そういう意味では良作なホラーアクションではないかと。
逆に言うと、三家本作品を読んでないと、
わけのわからないカオスな作品。
主人公である鋸村ギーコがなぜスケバンなのに、チェーンソーを持ち歩いているのかとか意味不明だし。
ネロに改造されたとはいえ、クラスメイトたちを余裕で切り刻むし。
クラスメイト側もネロに心酔し過ぎ。
そもそも、ギーコは元々追試を受けに向かっているんですが、その結果、クラスメイトに襲われることになってます。
追試に受かったとしても、毎日戦いながら学校とか通いたくないです。
ギーコとネロの因縁みたいな記憶について引っ張るんですが、真相はハンパなくくだらないし。
多分、ネロがギーコを狙う真の理由を知ったら、怒るか、ツッコむかの2択になると思います。
ただ、それらを含めて、三家本ワールドなんですよね。
原作の原型をとどめていない【巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5】や、作者がしくじりと思っている【ゾンビ屋れい子】と比べたら、はるかにまともです。
B級ホラーにありがちなパンチラやおっぱいはほとんどなく、アクションも学芸会レベルですが、俳優が下手なんじゃなく、単純にわざとそうしてる印象。
過度な期待はせず、グロ演出のあるゆるゆるなホラーギャグとして見れば、こういうグダグダ感も面白いんじゃないでしょうか。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(多分ありかなしかの2択。)
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