【着信アリ】

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由美(柴咲コウ)は友だちの携帯が奇妙な着信音で鳴るのを聞く。着信記録は3日後。携帯には彼女自身の声で悲鳴のような留守録も残されていた。そして3日後、彼女はメッセージと同様の悲鳴をあげ、死んでしまう。

シネマトゥデイより。

よく【リング】と比較され、酷評されることが多いものの、純粋に怖い作品としても上位に入る定番の作品。

もっとも、酷評のある程度は単純に秋元康の安っぽい原作が嫌いだったり、秋元康本人が嫌いなだけだったりするんですけどね。

内容的には自分の番号から電話がかかってきて、死に際の声を聞かされたら、表示されている時間に死ぬという単純なホラー。

ただ、その

シンプルさが怖い。

【リング】では死ぬ日数がわかっていて、自分の呪いを解除する方法を手探りで探すという流れですが、この作品は微妙に違います。

まず、自分は別に呪われていません。ただし、いつ電話がかかってくるかわからない状態です。堤真一が演じる山下にいたっては妹が死んだ真相を探っているだけで、自分に電話がかかってきそうな気配もありません。

正直、真相を追究しようとしなければ、ふたりとも周囲の人だけ死に続ける強運の持ち主になっていそうです。

また、【リング】との大きな違いとして、その死に様の残酷さ。【リング】の『貞子』や【呪怨】の『伽椰子』はごく一部を除いて、単純に生命を奪うために呪い殺します。

ですが、この作品に関しては、苦しめて殺すことが目的としか思えないものばかり。映画では落下して死ぬだけの人物も、原作では感電死だったりするので、それすらも本来なら安楽死ではないんですよね。

ちなみに劇中では安否不明な出て来る胡散臭いTVディレクターは呪いに関係なく飛び降り、インチキ霊能者はタライで死にます。インチキ霊能者の方は、セル版の特典ディスクに収録されているそうです。

あと特筆すべきは着信音。もうそれを聴くだけで【着信アリ】だとわかるほどの認知度。

ちょっと聴いただけだと綺麗な音楽なんですが、いまではすっかり恐怖の旋律になってますね。

本当にこういう現実があると、映画の音楽って大事だよなって思いませんか?

オススメ度(10段階)……★★★★★★
(改めて観直すと意外と短く感じました)

予告編

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《関連リンク》

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