21世紀初頭、家電シェア90%を誇る大企業アンブレラ社。その裏の顔は軍事技術やバイオ兵器の研究を行う軍事産業である。
その研究所のひとつである地下施設HIVEに潜入した何者かが研究中のウイルスを散布する。
シャワールームで目を覚ましたアリスは何が起きているのかわからず、シャワー中に突然気を失ったこと以外何も覚えていなかったため、屋敷内を見て回っていた。
そこへ突然窓を破り、特殊部隊がなだれ込んでくると、アリスと警官を名乗る男を拘束する。特殊部隊はHIVEを管理している人工頭脳【レッドクイーン】が防御システムを発動し、研究所員全員を抹殺したため、原因究明と【レッドクイーン】の停止のために派遣されたということであった。
アリスは特殊部隊に連れられ、屋敷とHIVEを結ぶ鉄道でラクーンシティの地下深くにある施設へと向かう。しかし、そこで待っていたのは最新の防御システムと、予想を遥かに超える恐怖だった。
大人気ホラーゲームの実写映画化第一作目。原作のゲームはゾンビを倒しながら真相を探るというスタイルですが、
実写映画はSF色が強く
なっています。
原作のゲームでもゾンビ化の原因がウイルスなので、間違いではないんですけどね。
普通、こういった作品ってグループの中に実は真相を知っている人物がいて、切羽詰ってから事情を明かすことが多いんですが、この作品の黒幕となる会社『アンブレラ』は一味違います。
働いている研究員や、特殊部隊の隊員には必要なことすら教えません。何かあったら使い捨てる気満々です。
使い捨てというと、まるでそこら辺にゴロゴロいるようなレベルの人間を想像するかもしれませんが、研究員も、特殊部隊の隊員も、普通の企業なら一線級で働いているような人材だったりします。。
そんな優秀な人材ですら使い捨てる会社なので、防衛システムも性格が悪いです。避けれるレーザーの後に回避不可能の攻撃とか、部屋を密閉して水責めとか酷いもんです。
この辺はゲーム版にない要素ですが、ゾンビとの遭遇までの緊張感としてはちょうどいい感じ。
ミラ・ジョヴォウィッチ演じるアリスにしても、序盤では記憶障害がありますが、記憶が戻るに連れ、壁を使った三角蹴りとか魅せてくれます。
しかも、あんまり認知されていないことですが、実はミラが着ている赤いワンピースは素材が薄くなっていて、下着の線が出ないように下着をつけずにアクションしているらしいです。
凄いプロ根性ですよね。
ゾンビたちもゲーム内の素晴らしい奴らに負けてなく、かなりかっこいいゾンビっぷりで、この作品を境に再び再燃したゾンビ映画の中でもトップクラスの雰囲気が出ています。
また、実はアリスがアンブレラを壊滅させるエンディングも考えられていたのですが、もしそうなっていたら続編は作られなかったはず。
この映画が成功していなかったら、昨今のゾンビ映画のほとんどは作られなかったと思うと、凄い映画です。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★★
(文句なしでオススメ)
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