自宅に戻ってきた女子学生の美鈴(多田愛佳)は、突然何者かにさらわれてしまう。
意識が戻ると学校らしき建物にいて、美鈴やネイリストの裕子(平嶋夏海)ら5人の男女が幽閉され、問題に答えられないと恐怖のバツゲームが行われることに。
そのころいじめの復讐(ふくしゅう)を代わりに引き受ける組織を取材していたジャーナリストの尾藤(ユキリョウイチ)は、組織の情報を入手し……。
シネマトゥデイより。
山田悠介の【×ゲーム】を原案にした作品の続編。ただし、前作と話上のつながりはありません。
5人の男女が学校らしき施設に閉じ込められ、学校のカリキュラムに合わせた問題を出され、解けないと罰ゲーム。罰ゲームに失敗するとペナルティを受けるという流れ。
問題自体は意外と簡単なんですが、いきなり難しくなったりして、ちょっと卑怯な印象。
もっともメンバーも女子高生、頭の悪そうなネイリスト、ワイルドぶった男、ひきこもりデブ、教育ママという感じなので、単にわからないという場合もありますが。
システムが問題を解けなかったり、失敗した人が罰ゲームをするのは当たり前なんですが、ペナルティが連帯責任で誰が受けるかわからないため、必死です。
自分以外が質問を解けないのは気にしないんですが、ペナルティは受けたくないので、罰ゲームを無理やりにでもやらせようとする辺りが人間の醜さを表現したいんでしょうね。
始めは助け合おうと言っていた人物でも、自分が罰ゲームを受けさせられていくうちに他人に罰ゲームを強制したりし出すし。
正直、多重人格かというくらいのブレっ振りです。
なんで、このメンバーが集められたのかを知った後、ゲームを続けるようになってからは、本当に殺伐としていきます。
もっとも、このメンバーはわかっていませんし、もしかしたら製作しているスタッフもわかっていないのかもしれませんが、メンバーが死ぬと質問に答える頻度が上がって、罰ゲームも受けやすくなるんですよね。
ペナルティも受ける確率が高くなっていくわけで、助けあった方が確実にいいんですよね。
外では記者の尾藤が奔走しているストーリーが描かれているので、雰囲気的には【SAW】っぽいですが、別に何かを引き換えにしたら助かるというわけではないので、あるのはただの絶望感。
クライマックスで絶望を受けた人物たちが絶望に狂うんですが、その演技が雑。
当時AKB48、現HKT48の多田愛佳に話題が行きがちなんですが、意外とベテランも顔を出しているんですよね。
ベテランがいるおかげで主演が大根でもそれなりに観れる反面、大根な役者の下手振りが際立ってしまっています。
状況からオチが推測できるのではなく、
大根な演技のせいでオチがわかる
というのも珍しい気がしますが。
まあ、深夜にテレビで流れているのを見るか、Gyao!のような動画サイトで見る分には悪くないんじゃないですかね。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(多田愛佳のファンならあれでも許せるんですかね?)
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