転校生のシュン(須賀健太)はクラスに溶け込むことができずにいたが、ある日、化け物が出ると評判のジェイルハウスの前で同級生と会い、その不思議な洋館に入ってしまう。
窓からのぞき込む不気味な目玉など異様な光景に恐怖を感じた彼女らは玄関から外に出ようとするものの、扉は開かない。そして、巨大な青い影が彼女たちに迫っており……。
シネマトゥデイより。
フリーゲームの【青鬼】を実写映画化した作品ですが、設定が結構違っています。
元々、RPGツクールで作られたゲームだったので、そのままの設定じゃないのは当たり前なんですが、入る屋敷が化物屋敷ではなく、卓郎の親の所有物。
遊んでいた杏奈と別れたシュンは、卓郎に絡まれて連れてこられるんですが、絵面が凄く不自然で、なんとなく何かがおかしいんですよね。
何がおかしいのかは真相でわかるので置いといて、待ち合わせをしていたタケシと美香が合流。
不法侵入をしているのを見つかり、何をしているのか聞かれているのに、生物の変態について熱く語り出す変わり者ヒロシと話していると、突然建物の扉が開きます。
ですが、卓郎は普通に台車を押して入っていき、美香だけを連れて、奥へと進みます。
何かが割れるような音がして、ヒロシも勝手に探索に。怖がりなタケシは愚痴をこぼしながら、中に入っていき、シュンはその後に続きます。
その頃、何かを感じ取っていて後をつけてきていた杏奈が建物に入り込むと、扉が閉まり、開かなくなるというベタな展開。
タケシがわめきながら逃げ惑うんですが、さすがに見ていてうざいです。ただ、残念なことにこれがゲーム版のタケシに忠実だったりします。
ちなみに卓郎と美香はわりとゲーム版の設定に近く、ヒロシは本来の主人公の名前で、シリーズが進むとエセインテリに。
シュンと杏奈はオリジナルですが、ゲーム版にはカズヤといういじめられっ子の存在があるので、シュンはその代わりなんだと思います。
杏奈はキャストと同名なので、そのまんまなんでしょう。一応、直樹の姉ということになってるようです。
作品中に名前だけ出てくる直樹については、ゲームにも登場する名前なんですが、続編に登場するかもしれないので、調べない方がいいかもしれません。
とりあえず、タケシのせいで自分は違和感の正体に気づいてしまうんですが、まだ別の可能性にかけたい気持ちです。
逃げていったタケシとすれ違った杏奈とシュンが合流して、一緒に脱出することに。
その間、何かを見る前から逃げ回るタケシはタンスのような何かの中に。まさかゲームの名シーンである動いてるタンスを開けたらタケシが見れるとは思いませんでした。
時間が半分を超えた辺りからブルーベリーマンこと『青鬼』が襲いかかり始めます。フォルムの歪みっぷりがなかなか不安感を誘う良いデザインです。
ただ、ゲーム版のイメージだとかなり大きいイメージでしたが、大きいというよりもガタイがいいという方が近い印象でした。
やられる方法は基本的に食うというシンプルな方法なんですが、予想外にグロくて驚きます。全身で映らないのでホラー好きなら免疫があるとは思いますが、聞いたことあると思って借りるとドンヨリするかもしれません。
ある人物が被害にあったのを見て、シュンは
自分が作ったゲームとそっくりだと言い出し、
実際その通りに行動すると、アイテムが出没する始末。
そこから先は話が次々に展開していき、かなり忙しくなっていきます。
そして、ある真実がわかるんですが、大抵の人はここで驚くと思います。
ただ、結局『青鬼』とはなんなのかは描かれなかったので、ゲームの内容を知らないと、勘違いをして理解する人もいるかもしれません。
続編の製作が決定しているようですが、その辺りを描いてくれるんですかね?
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ネットでは評価低いですが、旧作料金のディスクで見るか、ケーブルテレビ等で見る分には充分な出来)
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