警察官が3人しかいないアメリカの田舎町センターヴィルで、前代未聞の怪事件が発生した。
無残に内臓を食いちぎられた女性ふたりの変死体がダイナーで発見されたのだ。
困惑しながら出動した警察署長クリフ(ビル・マーレイ)と巡査ロニー(アダム・ドライバー)は、レイシストの農夫、森で野宿する世捨て人、雑貨店のホラーオタク青年、葬儀場のミステリアスな女主人らの奇妙な住民が暮らす町をパトロールするうちに、墓地で何かが地中から這い出したような穴ぼこを発見。
折しも、センターヴィルでは夜になっても太陽がなかなか沈まず、スマホや時計が壊れ、動物たちが失踪する異常現象が続発していた。
やがてロニーの不吉な予感が的中し、無数の死者たちがむくむくと蘇って、唖然とする地元民に噛みつき始める。
銃やナタを手にしたクリフとロニーは「頭を殺れ!」を合言葉に、いくら倒してもわき出てくるゾンビとの激闘に身を投じるが、彼らの行く手にはさらなる衝撃の光景が待ち受けていた……。
公式より。
正直言えば、うなく租借できなかった映画。
ビル・マーレイの名前と予告編を見て、ホラーコメディと思って視聴。
ブラックコメディではあるものの、どちらかと言えばただのゾンビ映画。
ただ、見たのは確かにゾンビ映画という事実に間違いはないんですが、
なんだこれ感がハンパない。
一部を除いて、ストーリーの部分部分を考えたら、普通にゾンビ映画にある展開なんですよ。
なのに、それを全体通してみると、現実だったらそうなるのわかるけど、映画としてそいつら必要? ってことが多過ぎる。
全体的な流れとして、こんな人たちやグループがいますって提示された人たちが、死体になってたり、ゾンビとして出てきて、死んだ結果だけわかるというパターンがほとんど。
除いた一部というのもトンデモ系ルートで、存在そのものを含めて、その人物だけ別の映画を進めているようにしか思えませんでした。
結局のところ、ビル・マーレイ演じる署長のクリフと、警官のロニー、ミンディがメインのグループなんですが、ゾンビによる殺人事件の捜査を始めたものの、感染の拡大が速すぎて何もできません。
せいぜいがロニーがやたらと「まずい結果になる」的な発言ばかりして、クリフがキレるくらい。
ロニーがなぜそう言うのかクライマックスで判明するんですが、それもひどいオチだし。
予告編を見て【ショーン・オブ・ザ・デッド】や【ゾンビランド】のようなゾンビコメディを期待していただけに、方向性の違いに困惑の方が強い。
ネットでの評価として、玄人とか通に向けた作品なんて書かれてますが、コメディのセンスが違い過ぎるし、ゾンビ映画あるあるをモチーフにしたらおもしろいわけじゃないと思うんですよね。
本当にシーンごとにはゾンビ映画ってこういう展開あるよねっていうのと、映像や俳優の演技自体はクオリティが高いです。
なのに、全体通すとガッカリする不思議な映画でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(つまらなくはないけど、ホラーとしても、コメディとしても中途半端な印象。)
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