脳科学の研究者である太田夫妻は、戦前の満州で行われた脳の人体実験のフィルムを入手する。スクリーンには真っ白な光が写っており、偶然部屋をのぞいた二人の幼い娘もその奇妙な映像を目にすることになる。17年後、大学病院に勤めていた姉のみゆき(中村ゆり)が突然姿を消し、妹のかおり(藤井美菜)はその行方を必死に探そうとする。
シネマトゥデイより。
この作品が公開されたことで、企画が凍結していた【Jホラーシアター】レーベルの名前が復活し、【感染】、【予言】の他、【輪廻】、【叫】、【怪談】を含めた形で完結。
より期待を煽っていただけに、ガッカリ感が否めません。
面白いとか、怖いとかそういう以前に
無駄に哲学的で
小難しい。
これでは万人向けな恐怖にはならないでしょう。【女優霊】とか好きなら好きそうな感じはしましたが。
多分、怖いかどうかで聞かれたら怖くないです。脳みそ出てきたり、片平なぎさや妊婦が気持ち悪いというのはありますけどね。
ラストがわかりづらいですが、一応パラドックスを産む形で終わります。ただ、これもそのシーンを見逃すと、完全にベタなオチとか言われて終わりそうなレベル。
その件を考慮すると、【-less】に近いかもしれません。
なんにせよ、『恐怖』というテーマにこだわり過ぎて、本来なら救いや希望の象徴である『光』に恐れを感じるという流れを気づいてもらえないという馬鹿げた状況に。
芸術性を求め過ぎて、誰にも理解されない絵画のような作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★
(レーベルの1作として押さえてもいいんじゃないかというレベル)
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コメント
残念ながらこの作品は見てませんが、
和製ホラーってなんだか回りくどい作品が少なくないですね。
恐怖ってもっとストレートに沸き起こるものじゃないのかな
と思います。
理屈とかくどいと、興ざめしてしまいます。
>BERTIE ときどき ばたやんさん
コメントありがとうございます。
難しいところですね。アイドルホラーは
ストレートですが、出来が悪い。
リアルに考えると、どうしても無差別性が
生まれるので、不条理系になるし。
かと言って、考えすぎると理屈臭くなると
いうジレンマ。
ヒット作を出すと、大抵の監督が理屈臭く
なるのが残念です。