去年、今年としょっちゅう、猟奇的な殺人が起きると原因にされた作品の映画化。
実際、中には影響を受けていたり、殺害手段としてひらめく原因になった事件もあるんでしょうが、なんでもかんでも作品のせいにするのはどうかと思う今日この頃。
むしろ、場当たり的な犯罪者って教えなきゃ実行出来ないのに、手口をさんざん伝える防犯系のテレビ番組の方が問題だと思うんですけどね。特に万引きとか。
せめて、きっちり末路まで映すとかしないとね。
さて、そんな問題作品のあらすじ。
昭和58年初夏。かつて鬼が棲んでいたといわれる雛見沢村。東京から引越してきた前原圭一は、村の小さな分校で、レナ、魅音、沙都子、梨花たちクラスメイトと仲良くなり、平穏で楽しい毎日を送っていた。
だが、雛見沢村には『秘密』があった。4年間、祭の夜にひとりが死に、もうひとりが行方不明になるというのである。
そして、今年もまたひとりが死に、もうひとりが行方不明となった。その名前を聞き、圭一は驚く。そのふたりは圭一の知り合いで、祭の夜も会っていたふたりであった。
恐ろしくなった圭一は真実を確かめようとするが、村の者たちはおろか、仲間と思っていた友人たちさえも『オヤシロサマ』の祟りを怖れているのか、答えてくれない。
徐々に圭一の周囲ではおかしなことが起こるようになり、仲間だったはずの彼女たちも様子がおかしい。
やがて、惨劇が……。
正解率1%の謎という触れこみの同人ゲームが元なわけですが、これだけで正解までたどり着いた人の頭の中身はおかしいと思いますw
この作品、実際には映画化された『鬼隠し編』と、『綿流し編』、『祟殺し編』、『暇潰し編』の3作を合わせた4編、その解答になる『目明し編』、『罪滅し編』、『皆殺し編』、『祭囃し編』の4編が基本となってます。他にもファンディスクやらありますけどね。
ただ、それぞれがそれぞれを補完していたり、人物Aから見た視点と、人物Bから見た視点が違うため、誤認を生んでいたりもして、1作内でどうなっているかというのがわかっても、全体像はまるで見えないというやっかいさ。場合によっては1作の中の答がわかったせいで、他の作品だと矛盾が起きたりとか散々です。さすがに自分はネタバレ読んで済ませました(苦笑)。
キャスト的には原作ファンには勘弁ならんという感じでしょうか。特に小さい子好きの人たちなんかは、「にぱぁ」と言っている梨花や、「に~にぃ~」言ってる沙都子がただの中学生(?)になってはねえ。元々小学生ぐらいだから合う口調だし。
特にレナ役の松山愛里は作品的にも、彼女自身にもプラスにはなってないんじゃないかと。雑誌モデルなどの写真だと爽やかな感じの綺麗なお嬢さんなんですが、なんか野暮ったい感じに映っています。
そう考えると、魅音は【口裂け女2】の主演だった飛鳥凛だし、沙都子はAKB48の小野恵令奈、梨花はミスヤングマガジンのあいかだから、認知度や将来性と天秤にかければ許容範囲なのかもしれません。
一応、この映画だけでも意味がわかるようになってはいますが、2009年のGWに【ひぐらしのなく頃に 誓】と言う名で2作目が上映される予定です。きっと『真実』はわかりませんけどね。ってか、わかるか、あんな『真相』w
オススメ度(10段階)……★★★
(原作を知らないと楽しめない作品の評価が低いです)
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