【ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記】

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兄と共に母親の墓参りに来たバーバラは、突如現れたゾンビに襲われそうになり、助けようとした兄が無残にも殺されてしまう。

危険を感じたバーバラは逃げ込んだ一軒家で、同じく逃げてきたベンや家族らと出会う。

その外では、増殖するゾンビたちが家へと近づいてきていた。

「Oricon」データベースより。

単に色つけただけのデジタルリマスターだと思い込んでいたんですが、久々にモノクロのオリジナルを見たら、実はリメイクだったんですね。

それ以上に意外と知られていないのが、この作品のリビングデッド道具を使ったり、明らかに目でモノを追っていたりします。

序盤でヒロインの車の窓を叩くのですが、通常のゾンビ映画であれば、窓にへばりついて終わりですが、原点のはずのこの作品では、近くの石を使って割るという頭の良さ。

このリメイク版は、

オリジナルとは展開が違う

ため、やや頭が悪くなっていますが、それでも多少知能が残っている印象が残ります。

また、オリジナルとの違いがもっとも強いのがヒロインの強さというか、異常性。

こういった作品では、ヒロインの女性は序盤弱くても、精神的に強くなって生き残っていくものですが、さすがに異様。

やたらと攻撃的なんですが、精神が侵されていって、徐々におかしくなっていくのではなく、本性が解放されたような印象。第一印象【ドミノ】の主人公。

現実的には死んでいるとはいえ、人型のものは撃ちづらいものですが、結構平然と撃ちます。というか、むしろ、バンバンと。とても、ゆっくりと近付いてくる1体にビビっていた人物とは思えません。

もっとも、オリジナルとキャラクターが変わっているのはヒロインだけではないんですけどね。やたら熱い黒人は比較的善人に、家族連れの父親ははるかに嫌な男になっています。

オリジナルの救われなさに比べたらまだマシなのは、時代なんですかね。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(名作だと思う反面、もうちょっと密室に閉じ込められたシチュエーションでの駆け引きがあって良いと思う)

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