本当になんでもかんでもリメイクすればいいわけじゃないだろうと思うわけで。昔、アメリカ人は日本人は猿真似が得意とか言っていた時期がありましたが、最近はアメリカの方が真似てるケースが多い気がします。さすがに突出した技術的な部分は、ハリウッドの方が上ですが。
ざっとあらすじ。
カメラマンのベンと結婚したジェーンは、ハネムーンを兼ねて、ベンのファッション撮影のために日本へと同行する。
幸せな結婚、順風満帆なベンの仕事、ふたりの人生には幸せな未来が待っていると思われた。
だが、ある夜、コテージへと向かう山道で地図を見ようと目を離した瞬間、ふたりの乗る車の目前に白い薄衣をまとった日本人女性が現われる。
意識を取り戻したふたりは、警察とともに捜索したにもかかわらず、轢いたはずの女性は見つからなかった。このような山道でそのような格好で女性がいるはずもなく、はねられて無傷だったとも思えない。警察の話では動物だったのではということだったが、ジェーンの疑念は晴れなかった。
結局、女性は見つからなかったが、衝突のショックなのか、ベンは肩や首に痛みを覚えるようになり、ジェーンは女性の影を見るようになっていった……。
タイ映画の【心霊写真】のリメイクを日本人がハリウッドで日本を舞台に撮って……どこの映画だという感じですが、感想です。
スピリチュアルホラーという触れ込みですが、スピリチュアルってなに? 最近、使われてるスピリチュアルっておかしくない? と思ったり。
どこかの若乃花に似た感じの小太りで着物着た手品師がオーラがどうとかいうくらいに胡散臭い言葉になってるような気がします。要はスピリット(魂とか精神)に関するもののはずなのに、最近の日本では健康に関するものとして使われているわけで。
じゃあ、この映画は健康的な意味合いでホラー? ホラーコメディなんですかね?
まあ、そんな冗談はともかく、カバージャケットの女性は奥菜恵で、どことなく幻想的なイメージを抱きます。油断しました。気持ち悪いです。いや、グチョグチョとか、そんな感じではないです。一応、そんなシーンもないわけではないですが、何となく汚い感じの不快感を誘います。なんなんでしょうね、あの不快感。綺麗な顔の時は綺麗なんですけどね。
そんな印象が強いせいか、ホラーとしての質も映画というより、【世にも奇妙な物語】に近い感じがします。怖さ的にもそのくらいのレベルです。純粋な怖さだけでいえば、フジテレビが深夜に放送することのある【トリハダ】の方がはるかに怖ろしいです。
ただ、日本人がチープなアジアンホラーにもかかわらず、妙に気味悪く感じるのと同様、アメリカ人からしてみたら、理解不能な気味悪さはあるかもしれません。
オチ的には2段オチ(正確には3段オチというべきかも)になっていますが、最終的なオチでは誰が主役だったのかという根本的な疑問はあるものの、深いし、途中のシーンが伏線だったのかもと思わせる感もあり、結構楽しめるかも。
でも、リアルにあったら一番怖いと思うのは、奥菜恵演じる女性が服を脱いでベンの顔に押し付けるシーン。自分には耐えられないと思います。
オススメ度(10段階)……★★★★★
(酷評することないけど、ススメもしない。ちょっと怖いの観てみたい人向け)
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コメント
酷評させて頂きました。
何で、ハリウッド映画を日本人監督が撮ると何故駄作になってしまうでしょう。
この監督の「催眠」とか面白かったのに残念。
>何で、ハリウッド映画を日本人監督が撮ると何故駄作になってしまうでしょう。
やっぱり、それは雇われ二なるからじゃないですかね。日本で自分で撮ってる時は好きに撮ってるのが色々制約されるでしょうから。
アジアンホラーのハリウッドリメイクって見て後の「あれ?」感がなんともいえません。笑 シャッターもそうですが「着信アリ」や「「ジュオン」とか。リングはよかったんですけどね~