【封印映像46 くりかえ死】
『佐々木(仮名)』
オカルト好きの友人に頼まれて撮影した映像。
安易な気持ちで行った心霊スポットで彼らを襲う恐怖の連鎖!
公式より。
山の中にある心霊スポットというか、リンチされた人が埋められた場所に案内された撮影者と友人の話。
なんかもうメチャクチャな話でした。
投稿は撮影者なんですが、友人Fに心霊スポットに行くのに撮影を頼まれた投稿者。
元々はSという男に誘われてのことみたいですが、本編Sで、タイトル佐々木(仮)って。
で、立入禁止の表示に真面目な性格の投稿者がまずいと止めるんですが、SとFが行くというのでしぶしぶ同行。
問題の場所につくんですが、見ている側としては、なんで埋められた場所を正確に知ってんの? と思うんですが、特に意味はないらしい。
Sのイキった感じの言動から、てっきりリンチしたグループのメンバーとかなのかと思ったんですけどね。
で、撮影しても何かありそうな雰囲気でもないし、暗くなってきているから帰ろうという撮影者に不満を漏らすS.
その態度に起こったFが帰るんですが、撮影者を置いていく始末。
誘った上に止めるのを抑え込んで強行したのに、この扱いです。
Fに続き、撮影者も帰ろうとしたため、スマホで撮影をしていたSも帰ることにするんですが、その道中に怪異に襲われます。
Sが足を怪我し、動けなくなるんですが、撮影者ひとりで連れ帰れる状況でもありません。
Fに電話するも、嫌だと突っぱねます。
地元に戻ったら縁を切りたくなる状況。
再びSに怪異が迫っているのを見て、撮影者はSを置いて逃亡。
車に戻り、救助を頼むとすぐにSは助けられたんですが、代償は大きかった様子。
ちなみにこのS、以前にも封印映像に出ていた人物だったそうです。
霊よりも人間関係の希薄さや本性の方が怖いともう話。
『四角い跡』
ある心霊番組の企画でアイドルによる廃墟探訪を撮った映像。
カメラは怪奇現象の数々を捉える!
公式より。
アイドルが廃墟を探索する企画で、やっぱり被害にあう定番の話。
本当に面白いくらい定型化してますよね。
クソみたいなスタッフにここからは一人で行ってきてと強要されるアイドル。
たいていこういうアイドルって、実は霊感持ちだったりするんですよね。
スタッフがいる間もカメラにノイズが走ったりしてるんですが、カメラマンのせいと思っているので、結局アイドルひとりで行くことに。
特に指定場所では何も起きず、行きに落ちていたものが変化しているくらい。
ただ、戻ってくるように指示されたアイドルが階段を降りているところで怪異が。
悲鳴を聴いたスタッフが助けにいくんですが、アイドルは鏡がどうとか言っています。
スタッフが確認に行くものの、階段には鏡なんてなく、四角い跡だけが。
しかし、映像には確かに鏡が映っています。
わけがわからないスタッフたちは外に出ようとしますが、すでに廃墟は怪異の影響下にあったという展開。
こういうのって実際に怪異が怖かったとしても、偉いスタッフの傍若無人ぶりしか記憶に残らないんですよね。
『ヨリシロ』
清掃ボランティアの記録用に撮影した映像。
奇妙な欠片を持ち帰った家で驚愕の恐怖体験をする!
公式より。
前半ののんき振りがほんわかするので、逆に怪異が怖く感じた話。
仲の良い友人ふたりが野外での清掃ボランティア中に土器か何かの破片を発見。
元々そういうものが出てくる可能性がある地域ではあるらしく、大発見で高く売れるかもと大はしゃぎ。
ちなみに掘り起こしたとかではなく、動物が掘り起こして放置したんだと考えたようです。
ずいぶん、浅いところに埋まってるな、大発見。
で、持ち帰ってふたりで寝ているところに怪異が起こるという展開。
心霊スポットに行ったり、何かいわくつきのものを持ってきたならまだしも、ただの日常の状況から異常な状況なので、これは本当に怖い。
実際に味わったことがあるんですが、普通に歩いていて、数歩後ろに植木鉢が落ちてきたくらいの不意打ちです。
実際は破片が影響しているようですが、いわくつきとは思わないですからね。
『くりかえ死』
友人と肝試しに行った時に撮影した映像。
廃墟でカメラが捉えたのは死の記録だった!!
公式より。
いまいちよくわからなかった映像。
肝試しにいった廃墟で変な音を聞き、様子を見に行ったら人が落ちた音らしい。
その倒れていた人物は立ち上がると再び落ちている様子。
しばらく見ていると、携帯電話が鳴ってしまい、落ち続けていた人物がふたりに迫ってきます。
慌てて車まで逃げ戻るんですが、鍵を落としたらしく、廃墟を出たときはあったからと探しに。
投稿者も様子を見にいくと、何者かが倒れていた場所に友人が倒れていて、近づくと……という展開。
その後、田中女史たちが調査に行くんですが廃墟の話になると、急に住人たちの口が閉ざされる。
仕方なく現地で調査をしていると、霊ではなく、誰かに襲われるという事態に。
襲われると言っても暴力を振るわれるとかではないので、身の危険はないんですが、明らかに妨害の意図を感じます。
以前、その地域に住んでいたという人にインタビューが出来た結果、現象のもととなったと思われる話を聞けて終わり。
地方の怖さというか、閉鎖性に端を発した話でした。
おすすめ度
全体的におとなしめの話が多かった46巻。
良くも悪くも普通だった気がします。
個人的には『ヨリシロ』が怖かったですが、他の話は全体的に離れていてわかりづらいシーンが多かったような。
3密を気にしたんですかね?
つまらないとは言わないけど、怖いとか、面白いとか言い切れる感じでもありません。
ただ、グロとかあからさまに浮いた映像に走るのでははなく、
リアルっぽい雰囲気にまとめた
という感じでした。
もちろん、そういうシーンがまったくないわけではないですが。
最近の悪ふざけみたいなノリに比べたら、全然良いんじゃないでしょうか。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(今回はベテラン組だけでした。)
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