【封印映像29 池のほとりの蓮美さん】
『クレーム処理』
お客様相談室の監視カメラ映像。クレーム対応をしていた従業員が突如、異様な行動を起こす!!
公式より。
常習的なクレーマーと思われる男の対応をさせられた従業員。
土下座させられて、追い込まれるんですが、泣き始め、徐々に様子がおかしくなります。
その様子にクレーマーもドン引きするんですが、その直後、クレーマーにも災難が。
超能力ものなのかなと思いましたが、その後の取材で、従業員の母親から、狐筋という家系だとわかります。
なんでも、稲荷大社を守る仕事をしていた先祖がいたずらをしたことで、狐にとりつかれてしまったらしく、何代かにひとり、狐の血の入った子供が産まれるんだとか。
その狐の血が濃く出ている者には狐が守護霊としてついていて、攻撃してくる相手に反撃してくれるらしい。
いたずらで呪われた割には便利な能力です。
『竹やぶ』
友人との里帰りを撮った映像。楽しいはずの彼女たちを襲う異界のモノとは・・・
公式より。
友人の帰省につきあった投稿者と、友人の幼馴染みの3人で、地元の心霊スポットに。
髑髏竹というそのスポットは、昔夫が妻を殺し、竹やぶに埋めたところ、次の春生えてきた竹の子に頭がい骨が刺さっていたという噂があったらしい。
女の声が聞こえたという話になった途端、懐中電灯が消えてしまい、カメラのナイトモードにすると、友人の幼馴染みの肩に何かがいます。
パニックになった投稿者が逃げ出したため、追ってきた友人と友人の幼馴染みがなだめるんですが、やっぱり友人の幼馴染みの肩に何かがいて、映像は終わり。
なんとか竹やぶから逃げ出したものの、友人の幼馴染みの姿はなくなっています。
翌日、明るくなってから警察や地元の人たちが竹やぶを捜索すると、不可解な状態の友人の幼馴染みが発見されたとのこと。
封印されるほどの映像なのだから、どうせなら友人の幼馴染みの死に方の映像が欲しかったです。
ちょっとわかりづらい。
『恋人たちの晩餐』
恋人へのサプライズを記録する撮影者の映像。しかし撮影者が捉えたのは恐ろしい惨事だった!!
公式より。
恋人にサプライズをしかけようとしたら、別の相手といるところに遭遇してしまうという展開。
いろいろな要素を詰め込み過ぎて、一瞬あ然とさせられます。
そして、
ツッコミを入れてる間に惨劇が起こる
という感じ。
個人的には、この巻ではある意味一番面白い。
『池のほとりの蓮美さん』
友人と昆虫採集の様子を収めた映像。そこには異様な女が捉えられていた!!
公式より。
昆虫採集にいった池から帰ろうとしたところ、暗闇に座っている女性がいるのを見つけます。
ふたりが心配して声をかけると、女性が振り返るんですが、その顔は……という展開。
後日の聞き込みで、その池は蓮が有名で、きれいな季節は人でにぎわうものの、それ以外は人がほとんど来ないらしい。
ただ、見た目よりも水深が深く、数年ごとに死体があがるので、不気味な場所だと噂されているとのこと。
投稿者たちが見た女性も噂になっていて、池に咲く蓮のイメージから『蓮美さん』と呼ばれているんだそう。
ただ、これって『蓮画像』を知らないと、面白さが伝わりにくいと思います。
あと、どうでもいいことですが、最近出てる無能スタッフと、女性スタッフ田中の能力差が圧倒的に見せつけられた話でした。
オススメ度
このところの中だるみのような状態からやや持ち直した兆しが出てきた印象。
特に『恋人たちの晩餐』は考え込んだんだろうなと感じましたね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(投稿系は1巻に1本当たりがあればいい方だし。)
コメント